【新卒向け】新卒の志望動機例文を紹介!志望動機の書き方やポイントを解説します。


企業の採用担当者に対して効果的にアピールするためには、志望動機が非常に重要です。新卒の志望動機を書くにあたり、「基本的な構成を知りたい」「例文を知りたい」とお考えの方も多いのではないでしょうか。

今回は、新卒の志望動機で企業が見ているポイントを解説し、志望動機の基本的な構成や注意点、5つの例文をご紹介します。志望動機の書き方に悩んでいる新卒の方は、ぜひ参考にしてください。



1.新卒の志望動機で企業が見ているポイント


まずは、新卒者が提出する志望動機のうち、企業担当者が注目しているポイントを見ていきましょう。具体的には、なぜ志望したのかという点と、スキルではなくポテンシャルを重視する点の2つです。

「なぜ」志望したのか

志望動機を書く際は、志望先の企業の「何に」魅力を感じたのかという内容よりも、「なぜ」魅力を感じたのかという理由を重点的に記入してください。「なぜ」の部分を肉付けすることで、対象の企業を志望する理由にオリジナリティが生まれるためです。

具体的な割合として、志望動機と理由は「2:8」程度の割合を意識すると良いでしょう。自動車メーカーの志望動機を例に、理由を記載する際のポイントを解説します。

まずは、「過去に自動車事故を目撃したことがある」など、自身の体験や考えを述べます。その上で、「人の暮らしを豊かにする一方で人の命にも関わる自動車の製造に携わり、より安全性の高い自動車製品を人々に届けたい」などの理由を述べる志望動機を書くのが望ましいでしょう。

「なぜ」志望したのかという理由の中に、「自身のエピソード」や「今後の展望」を交えることで、面接官に対してよりアピール性の強い志望動機へと仕上げられます。

スキルではなくポテンシャル

新卒を採用する企業は、スキルを見込んで採用するケースよりも、ポテンシャル採用が一般的です。ポテンシャル採用とは、人材のスキルや経験ではなく、資質や人柄を評価して採用する方法を指します。

例えば、30代の転職者として志望動機を記載する場合、積極的なアピールポイントとして専門知識やスキルについて書くのが通常でしょう。しかし、新卒の場合は「即戦力になるスキルがある」とアピールするよりも、仕事に真摯に取り組む姿勢や成長する意欲をアピールした方が賢明です。

なぜなら、一般的に新卒の場合は入社後に導入研修を受けるところから始まるため、企業利益に対して貢献するまでにはしばらく時間がかかるからです。あくまで伸びしろを評価されるポテンシャル採用であることを念頭に置き、熱意をアピールするように心がけてください。

2.志望動機の基本的な構成


続いて、志望動機の基本的な構成をご紹介します。志望動機を記述する際は、以下のように論理的で簡潔に構成することが重要です。

1.書き出し:志望動機

2.理由:志望動機を持つに至った経緯

3.締めくくり:入社後にどのように活躍したいか

この3つの要素で構成される志望動機のポイントについて、確認していきましょう。

書き出し:志望動機

書き出しの部分では、志望理由を簡潔に述べてください。なぜなら、企業の採用担当者は、複数の履歴書やエントリーシートに目を通さなければならないからです。簡潔に結論から述べることで、志望動機として伝えたい内容を相手に明示できます。

また、他の就活生との差別化を図るためにも、他の企業用に作成した志望動機を使い回すことなく、その企業に的を絞った理由を記述することが大切です。例えば、「その企業でなければ取り組めない仕事がある」「その企業で働くことでキャリアアップしたい」など、独自性を盛り込むことで、志望動機としての強度を高められるでしょう。

理由:志望動機を持つに至った経緯

続いて、前段の志望動機に至った経緯について述べてください。ここでは、「過去のエピソード」や「自身が企業選びで大切にしている軸」を絡めて記載することがポイントです。これらの要素を記述することで、志望先の企業と自身との結びつきの強さをアピールできます。

例えば、自身の企業選びの軸が「ITスキル・知識を活かせる企業で働きたい」ということであれば、そのポイントを深掘りして記載するとよいでしょう。企業によって事業内容には違いがあるため、志望動機に至った背景を明確に書いておくと企業のマッチング度合いを高めやすくなります。

また、他の就活生とはひと味違う内容を記述すれば、採用担当者に対して効果的なアピールとなるでしょう。

締めくくり:入社後にどのように活躍したいか

締めくくりの部分では、自身のエピソードなどを踏まえた上で、入社後にどのように活躍して企業へ貢献していきたいか記載してください。先述したように、新卒採用の多くはポテンシャル採用であるため、入社後に思い描いている社会像を記述することで、就職活動にかける熱意を効果的にアピールできます。

例えば、マーケティング会社を志望している場合、「最新のマーケティング手法の知識・スキルを習得しつつ、実務へと還元し、顧客満足度を高めて企業利益に貢献したい」などと記載しましょう。単に就職したいという「気持ち」を述べるのではなく、入社後に活躍する未来像も提示することで、志望する企業にとって貴重な人材になり得ると訴えかけることが可能です。

3.志望動機を書く際の注意点


望動機を書く際は、以下6つのポイントに注意してください。

  • 文章はなるべく簡潔にまとめる
  • 最低でも記入欄の7~8割は埋める
  • 結論・主張は、必ず理由とセットに
  • 履歴書の場合は「御社」ではなく「貴社」
  • 手書きでもパソコンでも基本的には問題ない
  • 福利厚生や条件を志望動機にするのはなるべく避ける

上記のいずれも志望動機を書く際の具体的な注意点なので、一つずつ詳しく見ていきましょう。

文章はなるべく簡潔にまとめる

望動機の文章はなるべく簡潔にまとめることが大切です。伝えたい内容が複数ある場合は、記述する情報をいったん整理し、本当に必要な情報のみを記述するよう意識してください。また、簡潔な文章を書くために以下のポイントも意識するとよいでしょう。

  • 一文を60~80字程度にする(読点「、」で伸ばしすぎない)
  • 主語と述語を近くに配置する
  • あいまいな表現を使わない

特に、「一文を60~80字程度にする」点は重要です。なぜなら、一般的な履歴書の志望動機欄に書けるのは200~300字程度だからです。一文があまりに長いと、採用担当者が読みにくいばかりか志望動機として伝えるべき内容がかえって抜け落ちる可能性もあります。ポイントを意識しつつ、文章を簡潔にまとめるよう心掛けましょう。

最低でも記入欄の7~8割は埋める

志望動機の文字数が指定されていない場合であっても、記入欄の7~8割以上は記述してください。文章を簡潔にまとめることは大前提ですが、あまりに空白が多いと、採用担当者から「就職に対する熱意が欠けているのでは?」とマイナスイメージを抱かれるリスクがあるためです。

筆が進まず空白を埋められないときは、過去のエピソードを膨らませたり、固有名詞や数字を記載したりするとよいでしょう。具体的な情報を加えることによって、志望動機の文字数を増やせる上、内容がより立体的に仕上がります。

結論・主張は、必ず理由とセットに

志望動機として述べる結論や主張に対して、必ず「理由」をセットで記述するように注意してください。どれほど素晴らしい結論や主張を述べたとしても、理由を書いていなければ採用担当者に「根拠がない」「内容が薄い」と感じられてしまう可能性があるためです。

また、論理的で簡潔な文章を書くためにも、まず「結論・主張」を述べてから「理由」を解説する流れは重要な構成です。そして、理由を書く際には、結論・主張に対して矛盾がない、できる限り具体的な理由を書くように心掛けましょう。

具体的な理由を書くことで、他の就活生と似た内容になることを避けやすくなり、志望動機としてのオリジナリティが生まれます。

履歴書の場合は「御社」ではなく「貴社」

履歴書として記載する場合は、「御社」ではなく「貴社」を使うことも注意したいポイントの一つです。どちらも尊敬語ですが、「御社」は話し言葉として用いられ、「貴社」は書き言葉として用いられているという違いがあります。

そのため、履歴書への記載は「貴社」とし、面接での受け答えは「御社」に切り替えましょう。社会人になっても必要な知識ですので、ぜひ覚えておいてください。

手書きでもパソコンでも基本的には問題ない

履歴書を記載する際には、手書きでもパソコン入力でも基本的には問題ありません。ただし、老舗企業の場合、手書きの履歴書の方が高評価になることもあるなど、企業によって基準が異なるケースはあります。採用担当者に確認した上で、どちらの方法でも問題なければ自身に適した作成方法を選ぶとよいでしょう。

企業によって評価基準が異なるとはいえ、履歴書で重視されるのは、あくまでも就活生自身が記載した内容です。いくら手書きでアピールしても、他の企業の志望動機を使い回しただけでは十分なアピールにならない点に注意しなければなりません。

福利厚生や条件を志望動機にするのはなるべく避ける

志望動機として、福利厚生や待遇条件を記載するのはなるべく避けた方が賢明です。もちろん、福利厚生や待遇条件は、社会人が働く上で大切な要素です。しかし、このような要素を志望動機として記述すると、採用担当者に対して熱意が伝わらない可能性があります。

例えば、福利厚生を志望動機とした場合、志望先の企業と他の企業で大きな差があるとは考えられないでしょう。かえって採用担当者に「うちを志望する具体的な理由が分かりづらい」という印象を持たれる可能性があります。

また、福利厚生や待遇条件は、どちらかというと労働者側の利益のため、会社にとって直接的な利益をもたらす要素とはなりません。「自身の利益のみを優先している」と受け取られないためにも、志望動機には仕事の展望や将来的に携わりたい業務などを記載することが大切です。

4.新卒の志望動機の例文


一口に志望動機といっても、自身が魅力だと感じている内容によってさまざまなケースが想定できます。ここでは、魅力に感じているケース別に、志望動機の例文を見ていきましょう。

  • 商品・サービスに魅力を感じているケース
  • 仕事内容に魅力を感じているケース
  • 企業理念に魅力を感じているケース
  • 社風に魅力を感じているケース
  • 先輩(OB・OG)に魅力を感じているケース

商品・サービスに魅力を感じているケース

私は、貴社が扱う冷凍食品に魅力を感じて志望いたしました。私の家では、私が小さい頃から貴社の冷凍食品を愛用しており、自分が高校生の頃から、貴社の業務に携わることが目標でした。特に、自然解凍で手軽に使えるユーザー目線の貴社商品は、他社商品とは一線を画した魅力があると感じております。現在は貴社における海外展開も加速化しているため、私の英語力を活かして貢献したいと思っております。入社後は、潜在的なユーザーニーズも徹底的に抽出し、世界のマーケットを席巻する冷凍食品として売り出せるように貢献して参ります。

仕事内容に魅力を感じているケース

私は、製薬メーカーである貴社のMR職(営業職) に魅力を感じて志望いたしました。医薬は、病気の予防から治療まで人々の健康な社会生活を支えるためには不可欠です。私が中学生の頃、母が病に伏せっていたこともあり、医薬品の効果に助けられた過去がありました。MR職として活躍することで、貴社の開発部門と医療従事者の方々とのパイプ役として、医薬品の更なる普及・発展に寄与できると確信しております。貴社では独自の研修を通してMR職の経験を積めると伺っており、日々の知識習得、コミュニケーション力の向上に邁進し、MR職として営業利益アップへと貢献します。

企業理念に魅力を感じているケース

私は、貴社の「潤いを創造し 豊かさに貢献する」という企業理念に共感して志望いたしました。大学1年生から3年生まで清掃のボランティア活動をしていたこともあり、海洋プラスチックゴミ問題などに強い危機感を覚えています。貴社では、海洋プラスチックゴミや食品ロス、地域活性化などの社会課題解決に向けて「サステナビリティ経営」を推進しており、私自身が抱いていた社会課題に対する意識に深く共鳴しました。入社後は、ボランティア活動で培った積極性とコミュニケーション力を活かして日々研鑽に努め、ゆくゆくはリーダーとして周囲の方を牽引できる人材になって参ります。

社風に魅力を感じているケース

私は、貴社の「個を尊重して、社員が皆、経営者のつもりで働く」という社風に魅力を感じて、志望いたしました。大学時代に部長を務めていたダンスサークルでは、「個人の踊りのスキル」と「チームとしてのまとまり」を同時に高めることが重要でした。その際に学んだ個人プレーとチームプレーの質をそれぞれ高める大切さは、社員皆経営者主義である貴社において活かせると確信しております。入社後は、ベースとなる日々の業務でしっかりと成果を出しつつ、持ち前の強いチャレンジ精神を発揮して、新しい業務にも積極的に取り組んで参ります。

先輩(OB・OG)に魅力を感じているケース

私は貴社へのOB訪問で、「より良い製品をお客様へ届けたい」という熱い思いを社員の皆さんが語られていたことに胸を打たれ、志望いたしました。私は大学でマーケティング学を専攻しているため、市場ニーズを分析した上で、消費者層にマッチした製品を送り出すことに強い魅力を見出しております。貴社におかれましても、自動車の市場性や顧客ニーズを調査するマーケティングを展開しておられますので、私が学んだ専門知識で貢献できると感じております。入社後は、より良い製品とお客様を結びつけるための努力を惜しむことなく、貴社の利益に最大限貢献して参ります。

5.まとめ


新卒の志望動機を書く際には、「なぜ志望するのか」という理由を明確にするのと同時に、「書き出し・理由・締めくくり」の3ステップを意識することが大切です。また、「文章はなるべく簡潔にまとめる」「文字数指定がない場合は7~8割の記入欄を埋める」などといった点にも注意しましょう。

また、新卒の志望動機の例文を5つご紹介しました。これから新卒の志望動機の例文を書き始めるという方は、ぜひ参考にしていただき、オリジナリティのある志望動機を作成してみてください。

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