福井県での労働力人口は45～54 歳が最も多く、ついで35～44歳という結果となっています。福井県の労働力人口の約40％が30代後半～50代前半なのです。
この記事では30代の転職の特徴やメリット、優位な職種について解説していきます。準備しておいた方がよいことや注意点についても紹介していくので、30代で転職をお考えの方はぜひ参考にしてください。
Contents
1.30代の転職の特徴・メリットとは！？
30代になると、家庭を持つ方も多いでしょう。そんななかでの転職に不安を抱える方もいるかもしれませんが、これは環境を変えるよいチャンスでもあります。また、女性の場合は、産休・育休から復帰するという方もいますが、子育てとの両立を踏まえ、より条件に合った会社への転職を考えるのもいいでしょう。
30代はこれまで培ってきたスキルや経験などを武器にさまざまな職種へチャレンジすることが可能です。同じ職種へ転職したい場合はこれまでの実績を思う存分アピールをすれば、即戦力として好待遇での転職も期待できます。例え異業種であっても、どれか一つでも自分の得意なことを生かせる場があるのであれば転職してもうまく力を発揮できるでしょう。いずれにしても30代の転職は、入社した時点で既に会社にとって有益であることが前提となります。
2.30代の転職の特徴［福井編］
福井の30代の転職事情について、福井の生活情報Webサイト「日々ウララ」でアンケートを取りました。実際に転職について考えている、または転職した人は合わせて60％を占めています。
いま、転職を考えている：27%
考えたことがあり、転職した：31%
考えたことがあるが、転職していない：36%
転職を考えたことがない：6%
転職について考えたきっかけとしては以下のようなものがあります。
・業務内容と給与の不釣り合い（福井市／30歳／男性）
・合わない職場環境、人間関係（あわら市／35歳／女性）
・勤務時間が長い（鯖江市／37歳／女性）
・土日勤務で、家族と休みが合わないため（福井市／37歳／女性）
・結婚、出産、子育て（勝山市／33歳／女性）
このように、働いてきて長年抱えてきた問題に向き合った結果、転職を考えるというパターンが多いようです。また、結婚・出産を機に子育てとの両立がしやすい職種に替えるといった動きも増えています。
30代は人生の節目を迎える方も多いため、一度立ち止まって自分自身を見つめなおすよい機会なのかもしれません。
3.30代転職成功のカギ！
30代で転職を成功させるには、自分の強みをどれだけうまく伝えられるかがカギとなります。20代だと、学生時代の活動をアピールでき、柔軟性やこれからの伸びしろが強みといえるでしょう。一方40代では、豊富な社会人経験や対応力などが強みとして挙げられます。
ここでは、30代で転職するにあたって、履歴書作成と面接それぞれで成功させるポイントをご紹介します。
履歴書作成のポイント
30代で転職する際の履歴書を書くポイントは以下のようなものがあります。
・これまでの経歴をしっかり書く
・その会社で自分は何ができるのか明確に書く
・志望動機をあいまいにしない。「貴社の企業理念に…」などはNG
・これまでの実績を数値化する
・これから先、挑戦したいことや達成したいことを書く
20代では、これまでの社会経験で自分が学んだことをアピールしたり、志望動機にその会社の理念に感銘を受けたことなどを書いたりすると思います。しかし、30代はそれなりにスキルも身について実績をあげている方も多いでしょう。そのため、これまでの実績を数値化し、例えば「営業利益前年比〇％」など具体的に書くと自分の能力が伝えやすくなります。
40代になると社会人経験が豊富なため、これまでの経験と実績について書くと、かなりの量になることもあります。30代の転職の場合はこれまでの経験に加えてこれから先の目標についても簡潔に書くことがポイントです。
面接のポイント
面接は履歴書とは違い、考えをまとめる時間も短く、やり直しもできないため、自分の伝えたいことを明確にしておく必要があります。
例えば20代で転職する場合、面接では「がんばりたいです」「感銘を受けました」といった精神的な面を前面に出して自分のやりたいことや志望動機に関して具体性がない場合があります。しかし30代ではそれは通用しません。履歴書ではいくらでも繕えますが、面接ではその人の本質が見えてきます。
また40代で転職する場合は、ただこれまでの経歴をすべて話せばよいというわけではなく、今までの経験でどの部分をピックアップするかというのが重要です。その際にその会社でも生かせるような経験や実績をアピールする必要がありますが、それは30代でも同じことがいえます。「なぜこのタイミングでの転職なのか」「これまでに身についたことは何か」「この会社でどう活かしていくのか」など、事前の自己分析が必須です。
4.30代が転職活動で注意すべき4つのポイント
30代で転職する際に気を付けるべきポイントを4つ挙げていきます。
・プライドが高くないか自分自身を見直す
・過剰なやる気アピールをしない
・収入にこだわりすぎない
・転職ばかり繰り返さない
20代では、自分の理想ばかりを求めて転職に向けてのビジョンがあいまいになってしまいます。また40代ではプライドの高さが邪魔をして自己PRが自慢話になりかねないので注意が必要です。
それに対し30代は、ある程度社会人経験も積んで、後輩も教育をしてきた方も多いでしょう。しかし、転職先では自分は新人です。上司が年下ということも十分考えられるので、その際に自分のプライドが高すぎると人間関係がこじれる可能性もあります。そのため、転職先ではスムーズな人間関係が築けるよう自分自身を見つめなおすことが重要です。
また、収入にこだわりすぎるとなかなか転職活動がうまくいきません。確かに今よりもよい収入が得られればよいですが、職種によっては希望の収入が得られない場合があります。昇給やボーナスの有無などにも目を向けて判断するとよいでしょう。
また、あまりにも転職回数が多すぎると不信感を抱かれてしまいます。転職回数が多い人は、今一度慎重に行動しましょう。
5.まとめ
キャリアアップや結婚、出産、子育てなど、ライフステージが大きく変わるきっかけが多い30代で転職を成功させている人も少なくありません。転職を成功させるポイントは、20代・40代との差別化です。実務経験もありながら、今後長期にわたって企業に貢献できる年代であることもアピールしましょう。
また、何かと忙しい30代が転職活動を始める場合は、求人サイトなどと併せて転職エージェントを活用することをおすすめします。コーディネーターが経験や実績に合う求人を探すので在職中でも転職活動を進められるうえに、転職エージェントには非公開の案件なども多数あるからです。30代での転職をご希望でしたら、まずは転職エージェントへ登録してみてはいかがでしょうか。
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