インターンシップは、学生が社会に出る前に仕事の体験をする制度です。このインターンシップを通して、職種による仕事内容の違いや、働いている人の雰囲気を実際に体験することができます。
今回は、各企業が行っているインターンシップの面接に合格するためのノウハウをご紹介します。内容的には、実際の就活時の面接にも活かせるはずです。面接内容はもちろん、最近増えてきているオンライン面接の対策も合わせて解説します。
Contents
1.インターンシップの面接で多い質問
インターンシップの面接でよくある質問には、以下のものが挙げられます。
・志望動機
・自己PR
・自己紹介
・学生時代に頑張ったこと
・自分の長所と短所
・趣味
・将来のビジョン
「志望動機」と「自己PR」は、インターンシップ面接で必ずといって良いほど問われる質問です。「自己紹介」は、人柄や性格等を知る上で大切な項目と見られています。
「学生時代に頑張ったこと」は、通称ガクチカとも呼ばれており、学生時代の成果が問われるのではなくモチベーションの源や思考が論理的かどうか審査するのに必要な項目です。
「自分の長所と短所」や「趣味」は、それを仕事へどう活かすかを聞き出したいと考えています。また、「将来のビジョン」を通して応募者のキャリアプランや目標を聞き、自社に合うかを検討するのです。
志望動機
志望動機の具体例と、その質問の意図は以下の通りです。
・「どうして弊社を受けましたか?」
→この質問では、自社や仕事に興味や意欲があるかどうかを判断します。
・「弊社にどんな印象を持っていますか?」
→もし自分の会社に関心があれば、事前に調べているはずなので商品についての意見もできるのでは?という意図があります。
・「他にはどんな会社を受けましたか?」
→「かけもち応募」をしているかどうかを問うのではなく、入社希望に一貫性があるかどうかを判断します。
自己PR
自己PRの具体例と、その質問の意図は以下の通りです。
・「あなたの強みや具体的なエピソードがあれば教えてください」
→その強みが企業に求められているものかどうかが判断されます。
・「あなたの強みを企業や社会でどのように活かせますか?」
→希望する企業で、自分の強みをどう活かそうとしているのかが審査されます。
・「あなたのモチベーションの源泉は何ですか?」
→モチベーションの源泉が、企業で働く際のモチベーションに結び付くかどうかが審査されます。
自己紹介
自己紹介の具体例と、そこから企業が何を見ているかは以下の通りです。
・「こんにちは」「はじめまして」「〇〇大学〇〇学部の〇〇〇〇と申します」
→ビジネスマナーを守ったあいさつができるかどうかで第一印象などが決まります。
・「〇〇大学で〇〇を学んでいます。〇〇クラブで、毎日頑張っています」
→こうした内容を通して、日頃どんなことをしてどんなことに励んでいるか等を把握します。
学生時代に頑張ったこと
学生時代に頑張ったことを聞く意図は、以下の通りです。
・目標や人柄
→学生時代に頑張った内容から、どんな目標設定をしたのか、どのように取り組んだか、どのような考え方や価値観を持つのかなどが分かるので、自社に合った人材かどうかも判断しやすくなります。
・主体性
→困難な仕事にも熱心に頑張れるかどうかの判断をします。学生側も主体性があるかどうかという点がアピールできます。
・スキル
→学生時代に頑張ったことで得たスキルが、仕事でも活かせるかどうかを審査します。
自分の長所と短所
自分の長所と短所の質問例とそれを聞く意図は、以下の通りです。
・「自分のよいところは、どんなところだと思いますか」
→長所が仕事で活かせるかどうかが企業側として知りたい内容です。
・「ご自身の短所について、どう考えていますか」
→短所そのものより、自分の短所とどう向き合いどう対処しているかといったところに注目しています。
・「自分はどんな人だと思いますか」
→長所と短所についての思いを聞くことで、自己分析をきちんとしているかどうかという点も審査します。
趣味
「あなたの趣味は何ですか?」「今、夢中になっていることがありますか?」などの質問の意図は、以下の通りです。
・集中力や継続力
→何かに熱中しているか、あるいはどれくらい続けているかで継続力や粘り強さなどが見えてきます。ただしパチンコや競馬等のマイナスイメージになるような趣味は、ネガティブな印象、あるいは真面目な人柄ではないという印象を与える恐れがあるので避けましょう。
・価値観
→趣味は少なからずお金をかけるものです。これならお金や時間をなげうっても良いと考えていることに他なりません。その人の中で重視する要素、つまり価値観を把握できます。
なお、「とくに趣味はありません」といった回答は避けるべきです。会話がそれ以上進まないので、コミュニケーションが取れない人といったマイナスの印象を与えてしまいます。
将来のビジョン
「10年後の目標は何ですか」「将来チャレンジしてみたいことは何ですか」といった質問の意図は以下の通りです。
・計画力
→将来のビジョンや目標を持っているならば、それを達成するために何か行動計画を立てているはずです。仕事においても計画や目標は不可欠となるため、この質問で見極めたいと考えます。
・向上心
→「将来自分がどのようになりたいか」と「なぜそのようになりたいか」を聞くことで、「自分をもっと高めたい」と考えられる人かをチェックします。
・マッチ度
→将来のビジョンや目標と自社の仕事がリンクするか、つまり自社とマッチするかを検討します。
2.逆質問への対策方法
逆質問とは、面接の際に学生に向けて「何か質問はありますか?」と尋ねてくることをいいます。こうした逆質問は、時間が余ったから適当にやっているだけだろうと判断する人もいるかもしれません。ところが面接側には、逆質問をする何らかの理由があるのです。
逆質問の意図
逆質問をする面接官の意図や狙いというのは、学生の疑問を解消するためというのもありますが、企業に対する熱意があるかどうか、自社に対してマッチしそうな学生であるかどうかといった意図や狙いがあります。あるいは、面接というと緊張したり萎縮したりする学生が多いので、気兼ねなく質問できる機会を設けているというケースもあります。
逆質問への対策
面接官からの逆質問に対しては、もう一度熱意ややる気のアピールができるので絶好の機会です。ただし、逆質問に対する回答に困った場合には、現段階での疑問点などを伺うというのもおすすめです。
3.インターンシップの面接の服装
面接での服装では、以下のケースが考えられます。
・スーツ指定
・私服指定
・指定なし
面接の服装は、指定がない場合であっても基本はスーツです。私服指定の場合には、スーツでなくても構いません。落ち着いた色を選びましょう。指定なしの場合は、スーツで参加する学生のほうが圧倒的に多い傾向にあります。
スーツ指定
スーツ指定の場合には、上下揃いのスーツを選ぶのが定番です。スーツの色は黒か紺の無地が無難と言えます。男女ともに中のシャツは白を選び、男性のネクタイでは大きな柄などは避け、単色のものが良いでしょう。女性の場合には、座った時に膝が隠れる長さのスカートを選ぶのがポイントです。
私服指定
私服指定の場合でも、ジャケットを着用するのが社会人としてのマナーです。普段着のようなラフな服装やジーパンは避けるべきです。
指定なし
指定なしの場合には、やはりスーツで参加するほうが無難です。とくに面接などの場合、おしゃれを意識した服装よりも社会人としてのマナーを意識した服装が望ましいといえます。
4.インターンシップのオンライン面接のポイント
最近はオンライン面接をする企業も増えています。面接の直前ではなく、余裕を持って準備しておきましょう。オンライン面接の事前準備のポイントは以下の通りです。
・回線状況やカメラの状態をチェック
・カメラ映りをテスト
・服装は見えないところまで整える
・背景はシンプルな場所で
・緊急連絡先を控えておく
回線が途切れて面接が中断という事態を防ぐためにも、回線状況やカメラの状態の事前チェックは必要です。カメラ映りをテストしたり部屋の明るさを調節したりしておきましょう。オンライン面接でも、部屋の見えないところまで整えておくことも大切です。また、背景が気になることがよくあるので、シンプルな場所が望ましいといえます。面接の間際になって回線トラブルという事態もあるので、緊急連絡先を必ず控えておくことも必要です。
回線状況やログイン状態をチェック
オンライン面接が始まった際の突発的なトラブルを回避するには、インターネットに接続できているかログインできるかなどのチェックを事前にしておきます。
カメラ映りをテスト
オンライン面接の際には、カメラの位置や映り具合・明るさなどの調整も事前にテストしておくことが大切です。例えばノートパソコンの場合、画面が小さいので近づきすぎると、画面いっぱいに顔が映し出されてしまいます。どの位置に座ったらいいかも、調整しておきましょう。
カメラの高さについては、顔や上半身が隠れないような高さをキープしながら、カメラが揺れないようにしっかりと固定します。そして最も重要なのが明るさです。画面が暗いと、表情まで暗い印象を与えてしまいます。
服装は見えないところまで整える
画面に映る部分だけでなく、全身映ることがあっても良いよう服装は整えておくのがベストです。また、服装は自由という場合でも、面接もビジネスなので基本はスーツがおすすめです。さらにオンライン面接では、顔が画面に大きく映し出されますので、髪やヒゲ、メイクなどの顔回りにも心配りが必要です。
背景はシンプルな場所で
面接官が面接に集中できるように、シンプルな壁を背景にするのが望ましいといえます。洗濯物や散らかった部屋、芸能人やスポーツ選手のポスターなどは、画面に写り込まないようにする必要があります。また、背景に窓があると逆光になるので、顔などが見えづらくなります。できるだけ面接官がストレスを受けないような気配りも必要です。
緊急連絡先を控えておく
回線が切れてしまうなど思わぬアクシデントが起きたとき、慌てず連絡できるように事前に調べてメモしておくことも大切です。
5.まとめ
インターンシップの面接について、オンライン面接を含めて注意点をご紹介しました。いずれの場合でも、スーツやカバンなどの就活グッズは一般的な物を事前に用意しておく必要があります。
また応募する企業に対しては、企業が扱っている商品や市場での評判など、詳しく下調べをしておくことも大切です。それと同時に、応募した動機や自己分析も事前に行っておきます。
面接はさまざまな質問がありますが、自分がどんなことに興味がありどんなことをしたいのか、そして応募する企業でどんな仕事をするのかが大体わかっていれば、予期せぬ質問にも臨機応変に答えられるでしょう。
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