IT業界には、未経験者でも転職できる職種があります。しかしどのようにすればIT業界に転職できるかわからない方も、多いのではないでしょうか。そこでこちらでは、未経験でもIT業界に転職しやすい職種や求められている人材、スキルなどを紹介します。これからIT業界への転職を考えている方に役立つ情報を解説しますので、ぜひ参考にしてください。
Contents
- IT業界とは
- IT業界の主な職種
- IT業界未経験でも転職しやすい職種
- IT業界で求められている人材とは
- IT業界未経験者におすすめのスキル・資格
- まとめ
1.1 通信業界
1.2 インターネット・Web業界
1.3 情報サービス業界
2.1 企画・マーケティング
2.2 システムエンジニア(SE)
2.3 プログラマー(PG)
3.1 IT営業
3.2 テストエンジニア
3.3 ネットワークエンジニア
3.4 IT事務
3.5 ヘルプデスク
4.1 論理的思考力を持つ人
4.2 学びの姿勢がある人
4.3 コミュニケーション能力がある人
5.1 IT業界未経験者におすすめのスキル
5.1.1 基本的なパソコン操作
5.1.2 接客・営業職の経験
5.2 IT業界未経験者におすすめの資格
5.2.1 ITパスポート
5.2.2 基本情報技術者
5.2.3 MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
5.2.4 Google アナリティクス個人認定資格(GAIQ)
1.IT業界とは
IT業界とは、情報技術を使ったサービスや商品を提供する業界のことを指します。ただし、IT業界と一口にいってもさまざまな業界に細かく分類できるため、転職を考えている場合は全体を把握しておくことが重要です。そこで、まずはIT業界の分類について紹介します。
通信業界
通信業界とは、電波を使ったサービスを提供する業界のことを指し、移動体通信と固定通信に分けられます。移動体通信は、場所を選ばずに利用できる携帯電話向けの通信(4Gや5Gなど)のことです。固定通信は、住居やオフィスなどに固定回線を開通し、インターネットや固定電話を使えるようにすることを指します。
また、通信サービスの提供に留まらず、既存の通信サービスの保守や新しい通信サービスの導入なども、通信業界の仕事に含まれます。現代社会の通信環境を整えるために欠かせない、縁の下の力持ちのような存在といえるでしょう。
インターネット・Web業界
インターネットを使ったサービスを提供する業界のことです。例えば、Web広告やWebサイト作成などのBtoB(企業対企業)ビジネスと、オンラインゲームやSNS、ECサイト運営などのBtoC(企業対個人)ビジネスが挙げられます。
近年のインターネットの普及により急速に発展した業界の1つであり、新規参入企業も多いのが特徴です。日常生活でも、インターネット・Web業界より発信されたサービスを利用することは、よくあるのではないでしょうか。
情報サービス業界
情報システム導入に関するサービスを提供する業界です。依頼を受ける業界は一般企業から行政まで多岐に渡り、要件定義・システム開発・保守を一手に担うSIer系の企業と、顧客が必要とする人数と期間に合わせてエンジニアを提供するSES系企業に分かれます。企業や行政を相手にする業界であるため、比較的大きな規模の仕事を担当することが多いでしょう。
2.IT業界の主な職種
IT業界にはさまざまな職種がありますが、ここでは一般的によく聞く職種を紹介します。各職種の特徴を確認し、自分に合った仕事を見つけるための参考にしてみてください。
企画・マーケティング
IT業界における企画・マーケティングは、Webマーケティングとデジタルマーケティングの2つに分けられます。Webマーケティングでは、自社のWebページにてサービスや商品のセールスプロモーションを行うのが特徴。Webページを中心に顧客と接点を持ち、コミュニケーションを深めることでサービスや商品の購買へと繋げます。
デジタルマーケティングは、SNSや動画サイトなど自社サイト以外の媒体を利用してセールスを行うこと。自社媒体に限らないことで幅広い見込み客にアプローチし、商品やサービスの訴求を高めていきます。
システムエンジニア(SE)
顧客の希望に合わせてシステムを設計し、最終的な完成まで携わる仕事。実際にシステムを構築するのはプログラマーですが、システムエンジニアは設計からシステムのテストまで行い、完成品を顧客に納めるまで一貫して業務に関わります。
プログラマー(PG)
システムエンジニアが作成した設計をもとに、プログラムのコード作成を行う仕事です。正しいコードを作成するためには、プログラミング言語の専門知識が必要となります。システムエンジニアを住宅の設計士に例えるなら、プログラマーは実際に住宅を作る大工だといえるでしょう。期日内にエラーやバグのない完成度の高いシステムを、納品する必要があります。
3.IT業界未経験でも転職しやすい職種
未経験でもIT業界に転職したいと思った場合は、職種を厳選することが大切です。そこでここからは、未経験者の転職におすすめのIT系の職種を紹介します。
IT営業
ソフトウェアの導入、Webコンテンツ制作、情報システム開発など、IT系サービスや商品に関する営業活動を行う職種です。また、エンジニアの人材派遣を提案する営業職も。
エンジニアのようにプログラミングの専門知識は必要としないため、基礎的なITの知識があれば初心者でも挑戦しやすいでしょう。専門性の高いIT業界の知識を身につければ高度な営業スキルが手に入り、キャリアアップにも繋げられます。
テストエンジニア
テストエンジニアとは、システムが問題なく稼働するかテストする仕事を担う職種のことです。主に、プログラマーが作成したプロダクトに問題がないか確認したり、システムにエラーが起きた場合にはテキストにまとめて報告したりします。
本格的なコードを作成するプログラマーは未経験だと難しいですが、テストエンジニアは未経験の求人が多いため、初めてIT業界に就職する場合におすすめです。ただし、アルゴリズムやシステム開発への理解、Word・Excelをはじめとした基本的なパソコンスキルは必要とされます。
ネットワークエンジニア
個々のコンピューターを繋げるためのネットワークシステムの設計や構築、運用、保守といった業務に関わる仕事です。ネットワークエンジニアには未経験でも担当しやすい監視業務などの仕事があるため、IT業界の中では未経験者の募集が多い職種といえるでしょう。
また、エンジニア人口は慢性的に不足している傾向があり、企業側も未経験者を採用して、優秀なネットワークエンジニアに育成していこうという気運が高まっています。ただし転職を成功させるには、ネットワーク用語や機器設定方法など、基本的な知識を身につけておくことが重要です。
IT事務
IT事務とは、サーバーやシステム、ネットワークの構築・運用をサポートする仕事のことです。資料作成や電話・メール対応、来客対応などの一般事務に含まれる仕事も担当しますが、IT事務特有の仕事も存在します。例えば、社内のネットワーク設定やIT関連のマニュアル作成、IT関連機器の準備・設定などが挙げられるでしょう。
IT事務は未経験者歓迎で募集を出している企業も多いため、初めてIT業界に転職する際におすすめの職種です。IT事務で経験を積みつつ、将来的にはシステムエンジニアやプログラマーを視野に入れるのもよいかもしれません。
ヘルプデスク
ユーザーからの技術的な問い合わせを受け付け、解決をサポートする仕事です。システムの使い方やトラブル発生時の対応などをチャットや電話、メールなどで受けます。ヘルプデスクには社内ヘルプデスクと社外ヘルプデスクがあり、社内ヘルプデスクは一般的にIT事務と同じような業務を担うのが特徴。一方で社内ヘルプデスクは、社外の顧客からの問い合わせに対応します。
短期間の学習や研修で基本的な知識を身につけられるため、ヘルプデスクは未経験者OKの求人が多く、トラブル時も問題なく対応できるコミュニケーション力やヒアリング力があれば、即戦力として働けるでしょう。
4.IT業界で求められている人材とは
IT業界では、技術だけでなく人柄も重要視されます。IT業界が求める人材は、以下の通りです。
- 論理的思考力を持つ人
- 学びの姿勢がある人
- コミュニケーション能力がある人
それぞれの詳細を確認し、自分がIT業界にふさわしい人材であることをアピールするために意識してみましょう。
論理的思考力を持つ人
論理的思考力とは、物ごとを筋立てて考えるための力で。課題の問題点や原因を明確化し、それを解決するための対応策を考えられる人材は、論理的思考力を持つといえます。
論理的思考力は、ソフトウェアの仕組みを理解するためだけでなく、顧客のニーズや問題を整理するためにも必要です。例えばシステムを設計する場合、顧客のニーズばかり受け入れていると膨大な費用がかさむリスクがあるでしょう。そのため、顧客の課題を整理し、最小コストで最大の成果を達成できる解決策を導き出すことが求められます。
このように物ごとをきちんと整理し、最適な解決策を作れる人材はIT業界に欠かせない存在なのです。日頃から論理的思考力を鍛えておけば、転職の際も大きな強みになります。
学びの姿勢がある人
IT業界は、情報の更新や技術の進歩がとても速い業界です。短期間で新たなサービスが誕生し、トレンドもスピーディーに移り変わります。常に学びの姿勢を保っていないと知識不足になり、顧客からの期待に応えられなくなるでしょう。
また人材不足の傾向があるIT業界では、新人教育に十分な時間を取れない場合もあるため、自分から質問をしたり、本を読んで学んだり、能動的な学習意欲を持つ人が求められます。新しい情報や知識をしっかり吸収できる人なら、未経験でも飛躍できるチャンスがあるはずです。
コミュニケーション能力がある人
コツコツと1人で作業をすることが多いイメージのあるIT業界ですが、実は個人だけで仕事を進めるケースはあまりありません。チーム体制で問題を解決するシーンの方が多いため、コミュニケーション能力は必須です。
IT業界では、営業からシステム開発まで、異なる部署の人たちが協力し合いながら顧客のニーズを満たす商品やサービスを生み出します。作業状況を報告し合いながら連携を取ったり、顧客との打ち合わせで適切なヒアリングを行ったりする必要があるため、人とのコミュニケーションが苦手な人には難しいでしょう。
5.IT業界未経験者におすすめのスキル・資格
IT業界は未経験者でも転職できる可能性がありますが、スキルや資格を取得しておくのがポイントです。そこで、ここからは転職に役立つスキルと資格を紹介します。
IT業界未経験者におすすめのスキル
まずは、未経験者におすすめのスキルを紹介します。主なスキルは、以下の通りです。
- 基本的なパソコン操作
- 接客・営業の経験
現時点のスキルを確認し、必要に応じて取り入れるようにしてください。
基本的なパソコン操作
IT業界ではパソコンを使う業務が中心となるため、タイピングはもちろんのこと基本的な資料作成ができる人材が求められます。日頃からパソコンを使うことが多く、ITに強い関心を抱いていることをアピールできれば、未経験者でも歓迎されるでしょう。
接客・営業職の経験
前述の通り、IT業界はチーム体制で連携することが多いため、高いコミュニケーションスキルが必要です。接客や営業の経験があれば、業種は違っても仕事に必要なコミュニケーション力を備えていると評価されます。社内・社外問わず良好な人間関係を築き、業務を遂行できることをアピールできるようにしましょう。
IT業界未経験者におすすめの資格
IT業界では、以下のような資格保持者が歓迎されます。
- ITパスポート
- 基本情報技術者
- MOS
- Google アナリティクス個人認定資格
各資格の詳細を確認し、資格取得に向けて一歩踏み出してはいかがでしょうか。
ITパスポート
ITパスポートとは、情報処理技術者試験の1つに分類される国家資格のこと。資格を取得することで、基本的なIT知識を持っていると証明できます。IT営業やIT事務、ヘルプデスクといった職種に応募する際におすすめです。
基本情報技術者
ITパスポートと同様に、情報処理技術者試験の1つに分類される国家資格。情報処理技術関連の基本的な知識と技能を、備えていることを証明します。IT業界への登竜門として人気を集める資格であり、プログラマーやシステムエンジニア、Webデザイナーなどを目指す場合に役立つでしょう。
MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)
マイクロソフト社製のオフィスソフト(ExcelやWordなど)の操作スキルを証明する国家資格のこと。IT業界では基本的なパソコンスキルは必須であるため、MOSを取得しておけば強みになるでしょう。主に、IT事務やIT営業への転職を考えている場合に取得するのがおすすめです。
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Googleアナリティクス(Webサイトのアクセス状況を解析できるツール)の習熟度を証明する資格です。Googleが運営しており、インターネット上で試験を受けられます。Webサイトの分析や情報収集が必要な企画・マーケティング業務を担いたい場合に、取得しておくとよいでしょう。
6.まとめ
IT業界は経験者でなければ難しい印象がありますが、未経験者の求人が多い職種なら初めてでも転職は可能です。IT業界が求める人材を把握し、必要なスキルや資格を取得しておけば、さらに転職の成功率が高まるでしょう。
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