育児と仕事の両立に悩んでいる方は多くいます。両立のために無理をし過ぎてしまうと心身を壊してしまい、その後長期に渡り悪影響が出てしまう恐れもあるでしょう。
どちらも完璧に両立させることは難しいですが、外部サービスや時短テクニックなどを活用すれば、無理のない範囲での両立が可能です。今回は、働く女性に向けて、無理なく育児と仕事を両立させるためのポイントをご紹介します。
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1.“育児と仕事を両立できない”という悩み
男女雇用機会均等法が施行され、男女共働きが一般的となっている現代において、多くの女性が育児と仕事を両立しています。出産後、「自分のキャリア形成のために働き続けたい」「生活費や子供の養育費のために働く必要がある」など、育児と仕事を両立する理由はさまざまです。一方で、多くの女性が育児と仕事の両立に悩んでいます。
ある調査によると、出産後、育休を利用して出産前と同じ職場で働いているという女性はわずか3割にも満たない という結果が出ています。約半数の女性が、妊娠や出産を機に退職し、出産後に別の職場で働いているのです。出産は女性のキャリアプランにとって大きな影響を与えるもので、育児と仕事を両立できず一時的に仕事を辞めてしまう方は珍しくありません。
特に福井県は共働き世帯の割合が全国1位となっており、育児と仕事の両立が課題である世帯が多くなっています。また、アンケート調査によると、福井県で働いている女性のうち出産・子育てをきっかけに転職する人も多い傾向にあります。
2.なぜ育児と仕事を両立させられないのか
子育てと仕事を両立させている女性は珍しくありません。現代社会においてこの2つの両立は当たり前の風潮となっていますが、いざ両立させようとすると、その難易度の高さに多くの方が頭を抱えるでしょう。
では、なぜ育児と仕事の両立は難しいのでしょうか。具体的な理由を挙げて解説します。
ワンオペで育児をしなくてはいけない
「夫は仕事の関係で休日出勤が多い」「夫の帰宅時間が自分より遅い」など、パートナーの勤務時間が長いことが理由で、ワンオペで育児をしなければならないケースが多く見られます。家事や育児は在宅時間が比較的長い女性が行うようになり、気付いたらワンオペ育児になっていた、というパターンが多いのです。
育児は気力と体力をかなり消費します。ワンオペ育児をしなければならない状況に陥ったとき、仕事も両立させることは非常に困難となるでしょう。
育児と仕事を両立させるためには、どちらか一方に体力的・精神的な負担がかかることを防ぎ、お互いに協力し合ってカバーしていくことが大切です。一人で抱え込まず、遠慮なく頼り合える関係構築が、ワンオペ育児を防ぐ第一歩になります。
職場の理解がない
働く女性が増えている現代ですが、子育てをしながら働く女性に対して理解がない職場もあります。子供の急な病気などで欠勤や早退をしなければならなくなったとき、休みづらいと感じる職場では両立は難しいでしょう。育児と仕事を両立させるためには、職場の理解と協力が必要不可欠なのです。
ただし、育児と両立させることで、業務時間が減ったり仕事に穴をあけてしまったりするなど、職場に負担をかけることは忘れてはいけません。職場の人たちとコミュニケーションを取り、自分だけでなく他の人が困っていたら積極的に助けるなど、助け合いの気持ちを大切にしましょう。
理解のある職場を探すなら、転職も一つの手段です。転職エージェントは育児と仕事を両立させたい方に最適な職場を提案します。
3.育児と仕事を両立させるコツ
育児と仕事が両立できず悩みを抱えている方は、まず自分の負担が減る方法を試してみてください。無理をし過ぎて心身を壊してしまわないよう、ご紹介するコツを参考にして自分に合ったやり方を模索してみましょう。
完璧を目指さない
限りある時間の中で、育児と子育てを完璧に両立させることは不可能です。「完璧にどちらもこなさなければ」という思い込みが、両立を失敗させてしまいます。どちらも完璧にできなくて当たり前なので、「自分にできることをやる」という考えに変えましょう。
例えば、料理や買い物は時短を意識してみると、食事を用意する時間を短縮できます。下ごしらえがあらかじめされている料理キットの活用、ネットショッピングや宅配サービスの利用など、時間を有効活用できる方法を使っていきましょう。食洗器や衣類乾燥機の導入など、家事にかかる労力を減らす家電を活用する方法もあります。
「料理は手作りでなければならない」「家事は完璧にこなさなければならない」という思い込みが多くなると、その分負担が増えてしまい両立が難しくなります。自分のキャパシティを超えないよう負担を上手く調節し、完璧を目指さず無理のない範囲で進めるようにすると両立しやすくなります。
夫婦で話し合って分担しよう
育児と仕事を両立している女性が抱える悩みで多いのが、「夫が協力してくれない」という問題です。
「夫に家事や育児を任せると時間がかかり、自分がやった方が早い」と感じる女性は少なくありません。しかし、男性が普段から家事や育児をしているならともかく、突発的に家事や育児を任せて、女性と同じレベルまでこなすのは難しいです。この点を踏まえて夫婦で話し合い、少しずつ家事と育児を分担していくようにしましょう。
育児と仕事を両立させるためには、最も身近な存在である夫の協力が欠かせません。「自分がやった方が早いから」「夫に任せると手間が増えてしまうから」といって自分ですべて抱え込んでしまうと、両立が難しくなりいずれ破綻してしまいます。任せられるところは夫に任せて、育児と仕事の両立ができるようなバランスを作っていきましょう。
両立しやすい仕事を選ぶことも大切
育児と両立させるためには、仕事の選び方も大切です。家事や育児が上手くいっても、働き方のバランスがよくなければ両立は続きません。これから仕事を探そうとしている方は、以下のようなサポートがある両立しやすい仕事を探し、今の仕事に無理があると感じている方は転職も視野に入れて仕事の見直しをしていきましょう。
女性の社会進出をサポートするために、企業側が保育施設を設置している場合があります。このような職場は女性が多い傾向にあるため、仕事選びをする際は施設の充実度と女性率の高さを検討するとよいでしょう。これから結婚と出産を考えている方は、育児休業制度を取り入れている企業を中心に就職活動をしてください。 社会背景の変化と共に、働き方の形も多様化しています。テレワークや時短勤務、フレックス勤務は、育児と仕事を両立させやすい働き方です。これらの働き方を取り入れている企業を探し、育児と仕事の両立を行うことをおすすめします。
たまにはリフレッシュも必要
毎日頑張ってばかりでは、いずれ体力と気力が尽き果ててしまいます。頑張りすぎて体調を崩してしまわないように、適度にリフレッシュして息抜きをしてください。疲れ切って余裕がなくなる前にしっかり休んで、自分を労わってあげましょう。
ちょっと贅沢なスイーツを買って自分へのご褒美にする、化粧品や洋服を買って気分転換など、日常生活の合間でもリフレッシュの時間は作れます。時間に余裕があるときは一人で出かけて買い物や映画鑑賞をするなど、自分の好きなことをして過ごすとよい気分転換になります。
どうしても時間がないときは、朝少しだけ早起きをして自分の時間を作ったり、夜の散歩に出かけて気分転換をしたりするなど、少しの工夫でリフレッシュできます。
子供の面倒を見なければならない場合、子供と一緒にできる方法でリフレッシュしましょう。自然の多い公園に出かければ子供はたくさん遊べますし、自然に触れて心を落ち着かせることができます。ママ友がいるなら、テイクアウトを利用して自宅でランチ会を開いたり、子連れOKのカフェやレストランに行きちょっと贅沢なランチ会をしたりするなど、楽しいひと時を過ごせます。
家事代行サービスを使うのもあり
家事の負担を減らしたいという方は、家事代行サービスを活用する方法がよいでしょう。文字通り家事を代行してくれるサービスで、一般的な家事経験を持っているスタッフが、自宅にある道具を使い掃除や洗濯、炊事を行ってくれるのです。
料理を任せた場合あとは温めなおすだけでよく、お風呂掃除を依頼すればお湯を張るだけの最低限の手間で済みます。こうした外部のサービスを活用すれば、育児と仕事により時間を割けるため、時間を最大限有効活用することが可能です。
4.育児と仕事の両立を支援する制度
自治体が主体となって運営している制度が、「ファミリーサポート」と呼ばれているものです。ファミリーサポートとは、地域で子育てを行うことを目的とした制度で、支援を受けたい人と支援を行いたい人をマッチングさせ、支援を行います。保育園や習い事の送迎、保育園終了から保護者帰宅時間までの一時預かりなど、仕事をしている女性にとってありがたいサービスが提供されます。
依頼できるサービスや利用料は自治体により異なるため、利用する前に確認しておきましょう。また、利用前には会員登録や事前打ち合わせが必要な場合もあることから、自治体に確認を取っておくと安心です。その他にも両立を支援する制度があるので、自分に合った制度を見つけて有効活用していきましょう 。
福井県の「すみずみ子育てサポート事業」はこちら。
5.もしかして“うつ”かも……と感じたら
育児と仕事を両立させようと頑張りすぎてしまい、憂鬱になってしまう女性は珍しくありません。抱えている悩みはその人により異なりますが、憂鬱になってしまうと仕事も育児もできなくなってしまい、場合によっては長期の療養が必要になってしまうのです。そうなってしまう前に、可能な限り早めに手を打ちましょう。
深刻な症状になってしまう前に、ため込まない習慣と吐き出す習慣を身に付けましょう。適度に頭と体を休ませて、自分を労わることが大切です。少しでもおかしいなと思ったら、なるべく早めに心療内科を受診して適切なケアを受けてくださいね。
6.まとめ
男女雇用機会均等法が施行され、働く女性はもはや珍しい存在ではなくなりました。その中でも子育てをしながら働き、家庭を支えている女性は数多く存在し、多くの方が育児と仕事の両立に悩んでいます。育児と仕事を両立させることは非常に難しいことです。どちらも完璧にこなそうとすると、いずれ限界が訪れ心身に悪影響が出てしまいます。
両立を成功させるには、家族と職場の協力を得る、地域のサービスを上手く活用する、家事の時短のポイントを押さえるなど、さまざまな工夫が必要です。ただし、頑張りすぎて体調を壊してしまう人も珍しくないため、無理しない程度に両立し、心にゆとりを持つことが大切です。
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