履歴書の性格欄では、自分が企業に貢献できる人物であることをアピールすることが大切です。しかし履歴書に書くべき性格がわからない方も、多いのではないでしょうか。

そこでこちらでは、履歴書の性格欄の書き方を紹介します。採用担当者に好印象を与える履歴書について知りたい方に役立つ情報を解説しますので、ぜひ参考にしてください。

1.履歴書に性格を書く理由とは

履歴書で自分の性格について書く際には、企業側の真意を把握しておくことが大切です。そこで、まずは履歴書に性格を書く理由を紹介します。応募者を採用するにあたって、企業側がどのようなことを参考にしているのかチェックしましょう。

人となりを知りたい

履歴書に性格を書く理由の1つとして挙げられるのが、仕事をする上での信用性です。たとえスキルの高い人でも、信用がなければ重要な仕事は任せられません。企業は、履歴書に性格を記入してもらうことで応募者の人となりを知り、信用に値するのか確認しています。そのため、いかに信用性の高い性格であるかアピールすることが重要です。

自己分析できているか

自己分析は、自分の強みを明確化するのが目的であり、就職・転職活動に欠かせないものです。自分の性格を上手くアピールできない人は「自己分析ができていない」と判断され、就職・転職活動への意欲が低いと評価される可能性があるでしょう。

また性格の自己分析では、論理的思考のレベルもチェックされます。自分の性格を冷静に分析し、客観的に表現できる人であれば「論理的思考が高い」と評価されるはずです。自分のスキルをアピールするためにも、的確な自己分析をしっかりと行うようにしてください。

業務内容や社風とマッチするか

入社後のミスマッチを防ぎ、早期退職のリスクを抑えることも履歴書に性格を書く理由です。スキルの高い人材でも、業務内容や社風が性格に合わなければ早期退職を招く恐れも。また企業側がマッチ度を確認しておけば、応募者が入社後に「イメージしていた業務と違う」「社風が合わない」と感じ、働きづらくなるのを回避できるはずです。

業務内容や社風とマッチする人材であれば、企業で活躍できるチャンスも広がります。よりよい人材を確保するため、企業はスキルだけでなく性格も重視して応募者を見極めているのでしょう。

2.履歴書の性格欄を書くときのポイント4つ

履歴書に性格を書くときには、注意しておきたいポイントがいくつかあります。ここからは具体的な注意点を紹介しますので、好印象を与える履歴書作りを意識してみましょう。

長所は企業への貢献に関連づける

企業は自社で活躍できる人材を求めているため、長所を書く際は企業への貢献度を意識するのがポイント。自分の長所がどのように業務で活かされるのか明確化することで、担当者の採用意欲を高められます。

自分の貢献度をアピールするには、事前に企業が求める人物像を調べるのがおすすめです。例えば企業パンフレットや採用サイトで、求める人物像を確認するとよいでしょう。応募企業の社員に知り合いがいるなら「会社で働く人の特徴はどこにありますか？」といったように質問してみるのも1つの方法です。求める人物像に関連した長所を履歴書に書けば、魅力的なアピールになります。

短所は克服へのアピールも書く

短所で欠点ばかりを強調するとマイナスイメージが強くなり、低評価につながります。採用担当者から「短所を自覚していても、自分で直す気持ちはないんだな」「向上心がない」と捉えられる場合があるでしょう。

そのため、客観的に自分の短所を分析し、克服する姿勢や努力を伝えることが重要。自分をよりよくするためにはどうするべきかを明示できれば、ポジティブな向上心をアピールできるようになります。

具体的なエピソードを盛り込む

長所や短所を記入するときは、具体的なエピソードを入れることで信頼性が増します。例えば、長所の場合は「コミュニケーション能力を活かして、年間営業成績1位を達成しました」など、業務内容に合わせたメリットを伝えるとよいでしょう。また、成果だけでなく過程のエピソードも入れると、より具体性が増します。

短所の場合は、軽度の失敗エピソードを取り上げ、原因と対策を伝えるのがポイントです。失敗の原因を自己分析し、適切な対策を行ったことを伝えれば、マイナスイメージを持たれることはないでしょう。なお、業務に支障が出そうな大きな失敗は採用に悪影響を与えるため避けてください。

長所と短所で矛盾しない

長所と短所はセットで評価されることが多く、矛盾点があると信用性が損なわれます。そのため、長所と短所は表裏一体であると考えましょう。例えば、長所を「1つのことを粘り強く続ける責任感」とした場合、短所を「頑固」にすれば一貫性があると捉えられます。一方で、短所を「飽きっぽい」とすると「長所の責任感と矛盾するのでは？」と指摘される可能性が高いです。

矛盾を避けるには、長所と短所に挙げた言葉の意味を辞書やインターネットで調べ、一貫性があるか確認してみてください。また第三者に聞き、矛盾がないかチェックしてもらうのもいいでしょう。

3.履歴書における性格のアピール例文5つ

ここからは、履歴書に性格を書く際のアピール例文を紹介します。どのような文章を書くか迷った際の参考にしてみてください。

真面目

私の長所は、何事もコツコツと努力し続けられる真面目な性格です。前職では、スキルアップのために仕事と並行して資格の勉強を続け、昨年◯◯の資格を取得しました。

しかし、真面目がゆえに融通が効かず、1つの物事に集中しすぎてしまうところが短所です。資格の勉強中も、自分を追い込みすぎてストレスを抱えることがありました。そのため、真面目に努力し続けることは忘れず、ときにはリフレッシュをしてバランスを取るように意識しています。

積極的

私の長所は、何事もコツコツと努力し続けられる真面目な性格です。前職では、スキルアップのために仕事と並行して資格の勉強を続け、昨年◯◯の資格を取得しました。

しかし、真面目がゆえに融通が効かず、1つの物事に集中しすぎてしまうところが短所です。資格の勉強中も、自分を追い込みすぎてストレスを抱えることがありました。そのため、真面目に努力し続けることは忘れず、ときにはリフレッシュをしてバランスを取るように意識しています。

協調性がある

私の長所は、何事もコツコツと努力し続けられる真面目な性格です。前職では、スキルアップのために仕事と並行して資格の勉強を続け、昨年◯◯の資格を取得しました。

しかし、真面目がゆえに融通が効かず、1つの物事に集中しすぎてしまうところが短所です。資格の勉強中も、自分を追い込みすぎてストレスを抱えることがありました。そのため、真面目に努力し続けることは忘れず、ときにはリフレッシュをしてバランスを取るように意識しています。

責任感がある

私の長所は、任された仕事をやり遂げる責任感です。前職で新しい業務を任されることになった際、自分の知識不足を痛感し、このままでは目標を達成するのは困難だと悟りました。そこで新たに◯◯を学んだり、経験者から意見を聞いたりして知識を蓄え、実務に活かしたところ、目標を上回る成果を出すことに成功しました。

しかし強い責任感によって、自分を追い詰めすぎてしまうところが私の短所です。今後は心に余裕を持つことも意識しながら、全力で御社に貢献できるよう努めてまいります。

柔軟性がある

私の長所は、何事にも落ち着いて対応できる柔軟性です。前職のプロジェクトでトラブルが発生した際も、冷静に原因を分析し、チームと連携をとりながら解決策を導き出すことに成功しました。

その後も柔軟性のある性格を活かして、幅広い業務に対応できるよう努めてまいりましたが、器用貧乏と捉えられてしまうこともあります。今後は、柔軟性という強みを活かしつつ、特化したスキルも発揮できるよう努力してまいりたいと思います。

4.まとめ

履歴書に性格を書く際には、企業が求める人物像を把握し、貢献度の高さをアピールすることが大切。また具体的なエピソードを加え、長所と短所で一貫性を持たせると説得力が増します。採用担当者に好印象を持ってもらうため、性格の書き方にこだわりましょう。

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