女性は、スーツの種類によって相手に与える印象が異なります。特に面接時は、悪い印象を与えてしまわぬように注意してスーツを選ばなければなりません。しかし、どれを選べばよいのかわからないという方は多いのではないでしょうか。この記事では、女性の面接時の服装やスーツ選びのポイントなどを解説していきます。スーツ選びに悩んでいる方はぜひ参考にしてください。

1.女性の場合の面接の服装

女性が面接に行く場合、基本的にはスーツの着用が望ましいとされています。ただし、男性とは異なり、女性の場合はスカートとパンツの2種類のスーツがあります。ここでは、面接に適した基本的な服の選び方やそれぞれの注意点を解説します。

基本的にはスーツ

面接に行く場合、基本的にはスーツを着用しましょう。アパレルやクリエイティブな業界などの特別な業界以外ではスーツが一般的です。ただし、企業側から指定があった場合はそれに従いましょう。

新卒採用の場合はリクルートスーツを着用しますが、転職時にリクルートスーツを着用すると学生のような印象を与えてしまい、頼りない印象を与えてしまいます。そのため、転職時はテーラードスーツを着用するとよいでしょう。

また、派手すぎると軽薄な印象を与えてしまうので、落ち着いたカラーのネイビーやグレーなどがよいとされます。柄は無地かストライプといったさりげないものにしましょう。

やわらかい印象を残したい場合はスカートスーツ

面接官にやわらかい印象を与えたいのであれば、スカートスーツを着用するとよいでしょう。スカート丈は膝が隠れる程度の長さが好ましく、座った際に膝から5センチ以内の長さがよいとされています。

また、スリットが深すぎないかも確認しましょう。スリットが深すぎるとビジネスシーンに適しておらず、だらしない印象を与えてしまいます。

タイトなスカートは面接に向いていませんが、反対にサイズが大きすぎると野暮ったい印象を与えてしまいます。動きやすく、程よいサイズのスカートを選びましょう。

活発な印象を与えたい場合はパンツスーツ

活発な印象を与えたいのであれば、パンツスーツがよいでしょう。パンツスーツにはテーパードとセミフレアの2種類があります。テーパードは腰回りが比較的ゆとりがあり裾に向かって細くなっており、快活な印象を与えるすっきりとした形です。主に、営業職など動くことが多い職種に向いています。一方セミフレアは膝から裾にかけて幅が広くなっており、活発さだけでなくフォーマル感も演出できる形で、どのような場面でも使える汎用性の高さがあります。

パンツスーツの場合、靴を着用したうえで裾の長さが適していないとだらしない印象を与えてしまうため、購入の際は試着して長さを確認しましょう。

2.スーツを選ぶ際のポイント

スーツを選ぶ際のポイントは、清潔感があるか、全身のバランスが取れているかの2つです。いずれも最低限押さえておくべきポイントであるため、スーツを選ぶ際は忘れないようにしましょう。

清潔感がある

スーツを選ぶ際のポイントは、清潔感があるかどうかです。きれいなスーツを着用するのもポイントですが、自身の体系に合っているかという点も清潔感を保つために必要な要素です。

タイトすぎるスーツはカジュアルな印象に、ワイドすぎるスーツは野暮ったい印象を与えてしまい、いずれもビジネスシーンに適しているとはいえません。自身の体型に合った服であるか、肩幅や裾の長さは適切であるかを確認しましょう。

また、スーツのお手入れも清潔感を演出する重要な要素です。シワや汚れがないか、裾や襟がよれていないか、着用する前にチェックしましょう。

全身のバランスが取れている

スーツを選ぶ際には、靴やかばんなどを含めたトータルコーディネートのバランスを確認しましょう。スーツと合っていない柄や色のものを選んでしまうと、全体的にちぐはぐな印象を与えてしまいます。

また、女性の場合はトップスも重要です。男性物と比べて種類が豊富なため、スーツと合わせたときにバランスが取れているかを確認しましょう。全体的に調和の取れたコーディネートを意識することが大切です。

3.アイテム別の選ぶ際のポイント

ここでは、アイテム別に選ぶ際のポイントを解説します。

ジャケット選びのポイント

面接時のジャケットは、カジュアルすぎないことが大切です。黒やネイビーなど落ち着いた色やデザインをベースに、自身の体系に合ったジャケットを選びましょう。

暑い時期にジャケットを着用する場合は、薄手の素材で通気性がよいものがおすすめです。汗染みや臭いなどの対策アイテムも併せて用意しておきましょう。また、寒い時期にジャケットを着用する場合は、あまり厚手すぎると全体のシルエットが崩れてしまうため、保温性の高いインナーを着用するなどの工夫が必要です。

インナー選びのポイント

面接時のトップスは、色や形が重要です。薄手のピンクやブルーなどはビジネスシーンにも適していますが、トータルコーディネートで合わせるのが難しい場合があります。そのため、白系のトップスがおすすめです。白系のトップスは汎用性が高く、清潔感のある印象を与えます。ほかにも、白は顔色をよく見せてくれる効果があるため、さわやかな印象も与えてくれます。

また、色やデザインが派手な色や柄のトップスは面接に向いていません。そのため、ブラウスやシャツ、カットソーなどのシンプルなデザインを選びましょう。スーツの色が黒の場合、トップスのデザインを工夫すると清潔感だけでなく、おしゃれな印象を与えることができます。夏は通気性と吸水性がよいものを選び、冬は保温性に優れたものを選ぶと快適に過ごせます。

シューズ選びのポイント

面接時のシューズはパンプスが基本です。ヒールの高さは3～7センチで、スーツと合うデザインと色を選びましょう。スーツと色味を合わせて装飾がないシンプルなものを選べば、全体的に統一感のあるコーディネートになります。

靴先が尖っているデザインやピンヒールは面接にふさわしくありません。また、エナメル素材の靴はカジュアルな印象を与えるため避けましょう。足元は意外と見られる箇所であるため、事前に傷や汚れがないか確認しましょう。

ベルト選びのポイント

パンツスーツにベルトループがある場合、ベルトも併せて用意しましょう。ビジネスシーンで着用するベルトは革製で、幅が2センチ程度のシンプルなデザインのものを選びましょう。幅が大きすぎるものや派手なデザインのベルトは悪目立ちしてしまい、全体のバランスが崩れてしまいます。ベルトを選ぶ際は、スーツスタイルと調和が取れているか、鏡を見ながら確認しましょう。

4.面接時の身だしなみの注意点

面接時は身だしなみに注意することが大切です。特に、ストッキングとかばんについては以下の点に注意しましょう。

ストッキングは必ず着用する

面接の際は、ストッキングを着用しましょう。素足はカジュアルな印象を与えるだけでなく、エチケットやマナーとしても面接には不向きです。また、ストッキングを着用した方が肌の色がきれいに見え、怪我やあざがある場合はナチュラルに隠せます。肌色になじむベージュを基本に、自分の肌に合った色を選びましょう。

寒い時期は、タイツを着用できる場合もありますが、企業によっては厳密に決められているケースもあるため、事前に確認しましょう。

かばんはA4サイズの書類が入る落ち着いた色にする

かばんは、A4サイズの書類が入る大きさのものを選びましょう。また、色は黒やネイビー、ベージュ、ブラウンなどの落ち着いた色のものがよいです。

素材は合皮か革のもので、スーツと同じ色にすると統一感が出ます。光沢感があるかばんは、派手な印象を与えてしまうため、面接には不向きです。また、面接中はかばんを床に置くため、自立する形状のものがよいでしょう。

5.まとめ

スーツは、デザインや色によって相手に与える印象が異なります。

面接の際に着用するスーツは清潔感がある落ち着いたデザインや色、自身の体形に合ったスーツを選び、派手すぎるものやサイズが合わないものは避けましょう。

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