インターンシップの志望動機が必要な理由|考え方と業界ごとの例文をご紹介!


いまやインターンは、就職活動の前準備ともいえ、企業側としても精力的に取り組んでいるプログラムです。ただし、参加を希望したものの、どのように志望動機をまとめれば良いのか悩んでいる方も多いのではないでしょうか。志望動機をうまくまとめるには、考え方のポイントを把握しておくことが大切です。

この記事では、インターンの志望動機が必要な理由や面接官がみるポイントを解説するとともに、業界別における志望動機の例文についても紹介します。ぜひ参考にしてみてください。



1.インターンでも志望動機が必要な理由とは


そもそもインターンで志望動機が必要となる大きな理由は、参加人数に制限を設けている企業も多く、事前に選考を実施して自社の開催主旨に見合った学生を参加させるためです。企業側が選考をスムーズに進めるためにも、「学生がどのような目的意識を持ってインターン参加を希望しているのか」という理由を把握する必要があります。

また、学生側としても、志望動機をまとめる際に企業風土や業務内容を調べるきっかけが生まれるでしょう。結果的に企業と学生双方のマッチング度合いが深まり、お互いにとって有意義なインターンの機会を獲得できる可能性が高まります。

本選考の志望動機との違い

一般的に、本選考の志望動機で重視されるのは「自社とのマッチング度」や「自社を選ぶ明確な理由」などのポイントです。理由として、入社後は自社の貴重な人材として長期的な活躍が期待されているためです。

一方、インターン選考の志望動機では、「どのような目的を持って参加を希望しているのか」という点が重視されます。インターンに参加した学生が、そのまま自社の人材になる意思を持っているか、企業側は分からないためです。学生側が企業や業界に対する研究が進んでいないケースも多く、企業側としてもその点にはある程度の理解があるでしょう。そのため、学生のポテンシャルを見極めるためにも、目的意識の高さがポイントとなるのです。

2.面接官がみているポイント


面接官としては、将来的に本選考へもつながるような学生を見出したいという思いで面接に臨んでいます。インターンの志望動機で、面接官がみているポイントは以下の5つです。

・目的意識を持って志望しているか
・自社や業界の下調べをした上で作成しているか
・企業風土にマッチした人物であるか
・志望動機にオリジナリティがあるか
・学生から熱意を感じられるか

上記の中でも「目的意識を持って志望しているか」という点は重視されています。例えば、「○○の仕事を勉強したいから」という志望動機よりも、「○○の仕事を間近に見て、業界の仕組みを深く知りたいから」という具体的な志望動機の方が、面接官にとっては魅力的な人物にみえるでしょう。

3.インターンの志望動機の考え方


魅力的なインターンの志望動機を作成するには、ポイントとなる考え方を把握しておくことが大切です。以下では、4つの項目に分けて、インターンの志望動機の考え方を紹介します。

インターンに参加する理由

まず冒頭に書くべきなのは、インターンに参加する理由です。「なぜインターン参加を希望しているのか」という理由は、志望動機の根幹の部分ともいえるため、始めに記述しておくことで後の項目へつなげやすくなります。

例えば、「貴社のユーザーファーストの企業理念を知った際、私が専攻するマーケティング学にも通じるものがあると感じて興味を抱き、志望を決めました」という内容にすれば、インターンの参加理由をしっかりと伝えられます。インターン選考の担当者は基本的に数十名から数百名分の書類をチェックするため、目に留まりやすい内容に仕上げることが大切です。

具体的なエピソード

続いて、インターン参加を希望するに至った「具体的なエピソード」を盛り込むことで、志望動機がよりオリジナリティのある内容になります。自身の学生生活を通して体験したエピソードを組み込むことで、説得力が増す上、面接官にとってもより伝わりやすい内容になるでしょう。

一例を挙げると、外資系企業のインターンを志望している場合は「大学時代のイギリス留学で培った英語力を活かしたいと思ったため」などの、エピソードを組み込めます。志望先の企業風土に沿ったエピソードを採用することがポイントです。

取り組みたいこと

次に、インターンを通して取り組みたいことを具体的に記述します。企業が実施するインターンのプログラムが事前に判明している場合は、特に参加を期待しているプログラムを取り上げて書くことで、より具体的な内容へと仕上がります。

ただし、企業が実施するプログラムからあまりに外れた内容を記載すると「下調べしないままに参加を希望しているのでは?」と担当者に思われる可能性があります。あくまで、インターン中に実施されるプログラム内容に沿って志望動機を組み立てるように注意しましょう。

その会社を選んだ理由

最後に、その会社でのインターンを選んだ理由を記載しましょう。それぞれの企業で独自の事業を展開しているとはいえ、競合他社が全くいない会社というのは基本的にありません。

そのため、選考担当者が「なぜ自社を選んだのか?」という理由を把握できるように、具体的な理由を記載することが重要です。例えば、その会社ならではの事業や技術を挙げた上で「メーカーとしての強みを知りたい」「インターンを通して間近で勉強したい」などの理由を盛り込むと良いでしょう。

4.【例文あり】インターンの志望動機


ここからは、インターンの志望動機の書き方について、例文付きで紹介します。流通業界や食品業界など、主要な業界別に解説するので、インターンの志望動機に悩んでいるという方はぜひ参考にしてください。

ただし「志望動機を書くのが難しい」「うまく書けるか自信がない」という方も多いかもしれません。その場合は、添削やアドバイスをしてもらえる転職エージェントのご利用をおすすめします。

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流通業界

IoT活用などで躍進を遂げる流通業界(メーカー製造品を仕入れ、消費者に届ける事業の総称) は、インターン先としても人気の高い業界の一つです。以下では、家具メーカーの志望動機の例文を紹介します。

【例文】
私はかねてより、貴社が製作する家具の品質の高さに魅力を感じていたため、今回のインターン参加を希望いたしました。大学ではインテリアデザイン学科を専攻しており、「家具で人々の生活を豊かにする」という理念を掲げる貴社のデザイン過程を間近で学びたいです。また、時流に合わせた革新的な取り組みを続ける貴社の企業風土に触れ、自身の成長にもつなげたいと考えております。

食品業界

一口に食品業界といっても、パン・冷凍食品などの「加工食品に特化したメーカー」や、調味料・小麦粉などの「食品原料に特化したメーカー」などさまざまな種類があります。そのため、志望動機を作成する際は、各メーカーが展開している商品についてしっかり調べておくことが大切です。以下では、家具メーカーの志望動機の例文を紹介します。

【例文】
私は「期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造 」という貴社の理念に共感し、参加を志望しました。小さな頃より貴社の商品を愛飲しているため、今回のインターンを通じて貴社の商品作りにおける哲学や工程管理を学び、価値観を新たにしたいと考えております。私は大学で運動部に所属し、粘り強さとチャレンジ精神を活かして全国大会出場も果たしました。インターンにおいても持ち前の強みを武器に、貴社に貢献して参ります。

IT業界

社会全体でDXが推進される中で、IT業界も高い人気を誇るインターン先といえます。事業規模は中小から大手までさまざまですが、志望動機で特に重視されるのは好奇心や学習意欲などのポイントです。以下ではIT業界の例文を紹介します。

【例文】
大学時代に本格的にプログラミングを学び始め、現在の知識とスキルを活用したいと思い志望いたしました。もともと工業高校では情報電子科に所属し、大学でも情報学科を専攻してプログラミングに向き合う日々を送ってきました。IT業界に革新的な技術を導入している貴社でのインターンを通して、自身のさらなる成長へつなげたいと考えております。限られたインターンの日数の中で最大限の貢献をできるよう、常にモチベーションを高く保ってプログラムに参加いたします。

広告業界

2021年の広告市場規模は6兆円超とされており、いまだ根強い人気を誇るインターン先です。そもそも広告では、商品・サービスの特徴や魅力をユーザー層に伝えて、購買につながるアクションを喚起させることが目的です。そのため、広告業界の志望動機を作成する際は、他の応募者とは一線を画すようなオリジナリティのある内容に仕上げることがコツといえます。

【例文】
私は、貴社の「広告を通じて、世の中をチェンジさせる」という企業理念に強く共感し、インターンを志望いたしました。私が大学でマーケティング学を専攻しているのも、将来的に広告業界で働くことを見据えているためです。また、現在はWeb広告が重視されているため、私が持っているマーケティングの知識を貴社の実務でも活用できると確信しております。今回のプログラム参加を通して、私自身の成長を誓うと共に、貴社に貢献して参ります。

通信業界

いまやスマートフォンをはじめとした通信機器は人々の生活必需品ともいえ、通信業界を志望する学生は多くいます。一口に通信業界といっても業態はさまざまなため、志望先の企業を選んだ理由を明記することが大切です。

【例文】
私は、通信業界の中でも一歩先を行く貴社の革新性に感銘を受け、志望いたしました。高校、大学と2度にわたって実施した語学留学の経験を通じて、グローバルな視点で邁進する貴社の業務に貢献できると確信しております。貴社のプログラムにおいてもチャレンジ精神を常に持ち、十二分の成果を生み出せるように努めて参ります。

金融業界

金融業界には、メガバンクや地方銀行、証券会社などさまざま種類の企業があります。魅力的な志望動機に仕上げるためには、そのような種類ごとの理由の「書き分け」が重要です。また、金融業界は世の中の動向と連動した取り組みになりやすいため、志望動機に盛り込むことで具体性が増すでしょう。

【例文】
私は、お客様第一主義で取り組んでいる貴社の姿勢に共感し、今回志望いたしました。大学の所属ゼミでは中小企業のヒアリング調査を実施し、資金繰りに関する悩みはそれぞれ異なることを学びました。その上で、御社の顧客第一主義による大胆な金利制度、そしてテーラーメイド型の提案姿勢に感銘を受け、自身の学びの場にさせていただきたいと考えました。持ち前の行動力と傾聴の姿勢で、貴社に貢献して参ります。

メーカー

メーカーというと、自動車や電気、化学など多数の業種が存在します。単に「ものづくりに携わりたい」という動機では、他の応募者よりアピールできる可能性が低くなります。何よりも大切なのは、各業界、業種に関してしっかりと調べた上で、志望動機を練り上げることです。

【例文】
貴社を志望する大きな理由は、世界中の人々の生活を支える製品を提供し続ける姿勢に、感銘を受けたためです。もともと私の父が電機メーカー勤めだったこともあり、同じ職業に就きたいと大学では工学部を専攻しました。貴社でのプログラムを通して、私自身が工学部で身に付けた知識・技術を深め、より多面的な視点での「ものづくり」が行えるように成長して、貴社に貢献したいと考えています。

5.まとめ


インターンの志望動機を作成する理由は、企業と学生のミスマッチを減らし、より有意義なプログラムを実行させるためです。また、面接官に特に重視されるのは、「目的意識を持って志望しているか」という点です。

魅力的な志望動機を作成するためには、「参加する理由」や「具体的なエピソード」を盛り込み、他の応募者よりもアピール力の高い内容へ仕上げることが大切です。志望先のインターンへ参加できるように、ぜひ今回紹介した内容を参考にしてみてください。

参考:よりリアルな就活・転職をサポートするサイト「ログシップ」|株式会社ログシー
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