今、都市部から地方へのUターン就職(転職)が注目されています。周りで「Uターン就職をした」という人の話を耳にしたこともあるのではないでしょうか。「自分もUターン就職したいけど、転職するのは不安…」「そもそもUターン就職って何のこと?」といった疑問を持っている人もいるかもしれませんね。
なぜ今、Uターン就職が注目されているのでしょう。この記事では、Uターン就職が増えている理由とともに、Uターン就職の問題点や成功させるためのポイントも紹介します。Uターン就職に興味があって、これから挑戦したいと考えているのであれば、ぜひ最後までチェックしてください。
Contents
- Uターン就職とは
- Uターン就職の理由5選
- Uターン就職のデメリット
- Uターン就職で仕事を探す方法
- Uターン就職を成功させるポイント
- まとめ
1.1 Jターン就職・Iターン就職との違い
2.1 慣れ親しんだ地元で暮らしたいから
2.2 生活スタイルを見直したいから
2.3 キャリアチェンジをしたいから
2.4 生活費を抑えたいから
2.5 親の介護をしたいから
3.1 年収が下がる場合がある
3.2 求人が少ない
4.1 ハローワークを活用する
4.2 求人サイトを利用する
4.3 転職エージェントを利用する
4.4 自治体の窓口に相談する
5.1 Uターン就職を志望動機にしない
5.2 転職活動を優先しておこなう
1.Uターン就職とは
そもそもUターン就職とは、どういった意味なのかご存じでしょうか。
Uターン就職とは、もともと住んでいた地方から都市部へ就職したのち、また地元に戻って就職することを言います。地元→都市部→地元を描いた軌跡がアルファベットのUの字のような動きをすることから「Uターン」と呼ばれます。
似たような言葉にJターン、Iターンなどもありますが、これはもともと住んでいた場所と就職先の場所によって使い方が変わります。
Jターン就職・Iターン就職との違い
それでは、Jターン就職とIターン就職との違いを確認していきましょう。
Jターン就職は、一度地方から都市部に就職した後、今度は別の都市に就職することです。このときの就職先は、地元に近い都市部になります。Jのような軌跡を描きますよね。
そして、Iターン就職は、一般的に都市部から地方へ就職することを指しますが、地方から都市部に就職する場合もIターン就職ということがあります。
Uターン就職:地方から都市部に就職したあと、地元に戻って就職すること。 Jターン就職:地方から都市部に就職したあと、もともと住んでいた地元ではなく、地元に近い別の都市に就職すること。 Iターン就職:都市部から地方に就職すること。もしくは地方から都市部へ就職すること。 |
2.Uターン就職の理由5選
Uターン就職の理由として、主に以下の5つが挙げられます。
・慣れ親しんだ地元で暮らしたいから
・生活スタイルを見直したいから
・キャリアチェンジをしたいから
・生活費を抑えたいから
・親の介護をしたいから
各項目について具体的に見ていきましょう。
慣れ親しんだ地元で暮らしたいから
進学や就職などで一度は地元を離れてみたものの、やはり慣れ親しんだ地元で暮らしたいという理由でUターン就職する人もいます。
地元での暮らしは、「人の多い都会よりも住みやすい」「馴染みのある土地の方が安心して働ける」といったメリットもあります。都会での暮らしに、孤独や寂しさを感じて戻ってくるという人も多いようです。
生活スタイルを見直したいから
生活スタイルを見直したいという理由でUターン就職するケースもあります。「子供の生活環境を整えたい」「自然豊かな土地でのんびり暮らしたい」といった理由もあるでしょう。結婚や出産をきっかけに生活スタイルを見直したいという方もいます。また、自分の親が住んでいる地元であれば、子育てで困った時にもサポートしてもらいやすくなります。
キャリアチェンジをしたいから
キャリアチェンジをしたいという理由でUターン就職する人もいるでしょう。都会である程度の経験を積んだことで、新しいことにチャレンジしたいと考えるようになることがあります。
農業や林業、漁業など、「都会では挑戦しにくい仕事に挑戦したい」「地元の産業に関わることで地域に貢献したい」と考えてUターン就職するケースも見られます。
生活費を抑えたいから
生活費を抑えたいというのも、Uターン就職で多い理由の一つです。都会の場合はとくに、住居費や光熱費の負担が大きい傾向にあります。
地方であれば、庭付きの持ち家を低価格で購入することも夢ではありません。光熱費や娯楽・交際費なども、都会に比べると安く済みます。「都会は物価が高くて住み続けられない」と感じた人が、Uターン就職で地元に戻ってくることもあります。
親の介護をしたいから
親の介護というのも、Uターン就職をする理由の一つとして挙げられます。「親が体調を崩した」「ケガで入院した」という事態をきっかけにUターン就職を検討する人も多いようです。現実的な介護が必要ではなかったとしても、いざという時にすぐ駆け付けられるように、親の近くで暮らしたいと考える人もいるでしょう。
将来的な親の介護を見据えて、生活環境を整え気持ちの準備をするという意味でUターン就職を選ぶ人もいますね。
3.Uターン就職のデメリット
Uターン就職には、メリットだけではなく、デメリットもあります。
ここでは、Uターン就職でありがちな問題について確認しておきましょう。
年収が下がる場合がある
Uターン就職したことで、年収が下がる可能性もあるでしょう。地方は物価が安くて暮らしやすい反面、都心部と比べて賃金も安い傾向にあります。家賃や生活費が安かったとしても、手取りの給料までもが下がっては、「結果的にそれほど生活が楽になったように感じない」ということも、もしかしたらあり得るでしょう。
求人が少ない
Uターン就職では、求人が少なく再就職が難しくなる場合も。一般的に、人口の多い都市部の方が求人数は多く、地方は少ないという傾向にあります。求人数が少なければ、必然的に仕事の幅も狭くなるので、「やりたい仕事が見つからない」「こんなはずじゃなかった」と後悔することになりかねません。仕事が見つかったとしても、希望する条件ではないことも考えられます。都会に比べると求人数が少ないために、理想通りの職業に付けない可能性があることは視野に入れておきましょう。
一方で、求人倍率に目を向けると、都会>地方となるわけではありません。求職者に対して求人数が多ければ倍率自体は高くなります。現に47都道府県で最も有効求人倍率が高いのは2.12倍の福井県です(2022.9月時点)。
4.Uターン就職で仕事を探す方法
Uターン就職で仕事を探す方法を確認しておきましょう。
それぞれ特徴やメリットを紹介しますね。
ハローワークを活用する
ハローワークは、国が運営する就職支援機関です。求人の紹介はもちろん、履歴書の書き方や面接対策などの相談もできます。雇用保険に加入していれば、就職活動中は失業給付を受けたり、職業訓練で資格の取得を目指すことも可能です。地域に根差した求人が多いという特徴もあります。
求人サイトを利用する
求人サイトは、ネットで好きな時に求人を検索できるのが特徴です。ハローワークのように、営業中にわざわざ足を運ぶ必要がなく、夜中でも休日でも、自分の都合で仕事探しができます。
ただし、仕事を紹介してもらったり、面接のアドバイスを受けたりということはできません。仕事探しから面接まで一連の作業を自分でできるという人は、求人サイトの利用がおすすめです。
転職エージェントを利用する
転職エージェントは、あなたの代わりに担当のアドバイザーが求人を探し、紹介してくれるサービスです。仕事の条件を選択すると、自分のスキルやキャリアに合わせた求人を紹介してもらえます。企業との面接日程を調節したり、条件の交渉などをしてくれるのも魅力の一つです。アドバイザーからの紹介が基本となるため、自分で仕事を探すのには向きません。人口の少ない地方の場合は、求人がない可能性もあります。
自治体の窓口に相談する
自治体によっては、Uターン就職希望者のために、相談窓口を設けている場合があるので確認しておきましょう。求人の紹介だけでなく、助成金や補助金などを設定している自治体もあります。助成金や補助金の対象要件や支給額は、自治体によって変わるので、Uターン就職を予定しているのであれば、事前に調べておくことをおすすめします。
5.Uターン就職を成功させるポイント
Uターン就職を成功させるために、以下のポイントを押さえておきましょう。
・Uターン就職を志望動機にしない
・転職活動を優先しておこなう
Uターン就職を志望動機にしない
Uターン就職を希望する方にはそれぞれ理由があるものですが、「Uターン就職すること」自体を志望動機にするのはやめましょう。「田舎でのんびり暮らしたい」「都会の騒がしさに疲れた」などは、Uターン就職の理由としてありがちですが、企業の志望動機としてはふさわしくありません。志望動機は、あくまで「なぜその企業で働きたいのか」であるべきです。自分が感じる企業の魅力や、その企業で働きたいという熱意を伝えましょう。
転職活動を優先しておこなう
Uターン就職では、居住先の確保よりも転職活動を優先しましょう。住む場所は生活するうえで重要なポイントですが、仕事が決まらなければ、金銭的な負担が大きくなります。良い居住先が見つかったとしても、仕事がないという不安があると、就職活動にも悪影響を及ぼしかねません。ですから、まずは仕事探しを優先的に進めてくださいね。
Uターン就職をはじめとする移住に力を入れている地域であれば、採用決定から入社までの期間を長めに設定してくれる企業もあります。まずは仕事をみつけてから家探しをはじめましょう。
まとめ
Uターン就職は、生活スタイルを変えたい人やキャリアチェンジしたいという人たちに注目されています。慣れ親しんだ地元で新たな生活を送りたいという人におすすめのUターン就職ですが、地域によっては、求人が少なかったり、給料が下がったりといったデメリットもあります。
地方で仕事を探すのであれば、地域に密着した求人サイトの利用がおすすめです。
例えば福井県の求人総合サイト「LalaWork」は、福井に密着した月刊誌を30年発行し続けている企業が運営している求人サイトです。求人数の少ない地方での就職活動は、LalaWorkのように、その地域をよく理解している企業を利用した方が、効率的な場合もあります。
今回ご紹介した仕事を探す方法やUターン就職を成功させるポイントを参考にしながら、これまでのキャリアを生かしつつ地元での快適な生活を手に入れてくださいね。
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