インターンシップとは、学生が実際に就職をする前に企業での仕事を体験できる制度のことです。インターンシップを活用することにより、業務内容や企業風土、職場環境や人間関係などを深く知ることができるので、事前に業界研究や仕事への理解が深まり就職の際の重要な体験となります。
また、インターンシップの成功が採用内定に繋がることも少なくはありません。今回はインターンシップの選び方やメリット、失敗談も交えて詳しく解説します。
Contents
- インターンシップに参加する意味
- 参加するインターンシップの選び方
- 行く意味がない?失敗したインターン体験談
- まとめ
1.1 早い段階で企業と接点が持てる
1.2 社内の雰囲気が分かる
1.3 社員と直接やりとりできる
1.4 実際の業務を体験できる
1.5 インターンシップでの経験を自己PRに書ける
2.1 自分に合った企業か見極めたい
2.2 どんな仕事が向いているか知りたい
2.3 身につけたいスキルがある
2.4 色々なインターンシップに参加したい
2.5 インターンシップで給与も稼ぎたい
3.1 目的意識を持たず、なんとなく参加してしまった
3.2 プログラム内容が自分の求めるものと違った
1.インターンシップに参加する意味
現在では、就活学生のおよそ6割以上が活用していると言われているインターンシップ。学生がインターンシップに活用する意味としては、以下の5点が挙げられます。
- 早い段階で企業と接点が持てる
- 社内の雰囲気が分かる
- 社員と直接やりとりできる
- 実際の業務を体験できる
- インターンシップでの経験を自己PRに書ける
ここでは、それぞれのメリットに関して詳しく解説します。
早い段階で企業と接点が持てる
インターンシップは、原則として全ての学年の学生が対象となります。そのため、将来志望する仕事や業界が明確な学生にとっては、早い段階から企業と接点が持てることがメリットと言えるでしょう。
一般的には就活が本格化する1年程度前からインターンシップの活用を考える学生が多いようですが、志望する業界が明確であれば1年生の段階から活用することも可能です。利用時期が早ければ、それだけ接する企業数を増やすことができ、長期間に渡るようなインターンシップへの参加も検討できます。
また、将来の方向性が定まっていない学生も、早期にインターンシップに参加することで自分自身の方向性を見つけることにも役立つでしょう。
社内の雰囲気が分かる
インターンシップは会社での仕事体験です。職場で先輩社員などと一緒に仕事をすることにより、社内の雰囲気や人間関係などの会社の実情を事前に体験できる事も大きなメリットと言えるでしょう。
新卒で入社した社員のおよそ30%が転職をしていると言われ、「人間関係」や「職場環境」、「理想と現実のギャップ」などが理由として挙げられています。インターンシップの役割の一つが、そのようなミスマッチを防ぐことです。企業と学生の出会いと、お見合いの場とも言えるかもしれません。
ただし、インターンシップで勤めた会社において仕事内容や指導が厳しかったからといって、安易に自分には不向きと判断してはいけません。
本来、仕事とは厳しい環境の中で一歩一歩スキルを身につけていくものです。就職の際のミスマッチを防ぐことと同時に、仕事の厳しさを知るということもメリットとして前向きに捉えましょう。
社員と直接やりとりできる
インターンシップに参加し、企業で働くことにより、先輩社員と直接触れ合うことができるのもメリットと言えるでしょう。会社の中には実に様々な社員が在籍し、仕事や職場に対する考え方もまた違うからです。先輩社員と直接やりとりをすることにより、単なる企業訪問や面接などだけではわからない会社の実像を知ることにもつながります。
また、インターンシップによって知り合うことができた先輩社員は、今後の自分自身にとっての貴重な人脈として捉えることが可能です。サークル活動やアルバイトなどの、学生生活の中だけでは得られなかった貴重な人脈を構築できます。インターンシップで参加した企業とは異なった業界に就職した際にも、構築した人脈はむしろ大きな武器となるはずです。
実際の業務を体験できる
インターンシップの最大のメリットは、志望する業界の実際の業務を体験できることです。将来の夢として憧れる仕事を見つけたとしても、その仕事の実態はなかなか掴むことはできません。インターンシップで企業に参加することにより、企業研究や業界研究などにも実際の業務体験は大いに役立つことでしょう。
また、将来の希望が漠然としていて進むべき方向に迷いがある学生も、インターンに参加して仕事経験を積むことにより自分自身のスキルの発見や方向性の見極めにも繋がります。
就職活動の時期が間近に迫ってきたけどやりたいことが分からない、あるいは希望する企業が見つからないといった学生こそ、むしろインターンシップへの参加はおすすめです。実際の業務体験が自分自身の発見に繋がることでしょう。
インターンシップでの経験を自己PRに書ける
インターシップに参加した場合には、経験そのものが就職活動の際の大きな武器となります。ほとんどの学生は、アルバイトなどを除いては実際に企業で働いた経験はありません。
中途採用の場合には、前職での業務経験などが採用の判断材料になりますが、学生の場合には企業環境の中で積極的に活動できる人材であるかを採用担当者は見抜かなければならないのです。
その際に、長期インターンシップなどの企業経験は大きなプラス材料となるでしょう。インターンシップでの経験をしっかりと自己PRに盛り込むことにより、就職活動においては圧倒的に有利に作用することになります。
ただし、インターンシップの経験を就活に活かすためには、漠然と経験してはいけません。仕事や人間関係に関して、参加している段階から自分なりのまとめを作り、整理をするように心がけましょう。
2.参加するインターンシップの選び方
インターンシップは、長期・短期の2つに分類されます。長期の場合は、3ヶ月から1年という長期間に渡って参加するものであり、実際の社員同様に業務に携わり、報酬を受け取ることができるものです。ここで一定の評価を得ることができれば、そのまま採用に繋がります。
一方、短期は1日から長くても1ヶ月以内の短期間で参加するインターシップです。セミナーや説明会などと同時に開催され、深く体験するというよりは概要を把握することが目的となります。
これら2種類の形式を踏まえて、下記に挙げたような参加する目的や条件をさらに明確にすることがインターンシップの有効活用に繋がるでしょう。
- 自分に合った企業か見極めたい
- どんな仕事が向いているか知りたい
- 身につけたいスキルがある
- 自分のスキルを活かしたい
- 複数企業のインターンシップを体験したい
- インターンシップで給与も稼ぎたい
ここでは、それぞれを詳しく解説します。
自分に合った企業か見極めたい
インターンシップに参加する目的の一つは、志望する企業が自分に合っているかを見極めることです。
業務内容だけではなく、企業風土や職場環境、社内の人間関係などをインターンシップの段階で知ることができれば、実際の就職後にミスマッチを防ぐことが可能となります。
しっかりと見極めるためには、長期インターンシップへの参加がおすすめです。
どんな仕事が向いているか知りたい
一方で、自分自身の将来に関して、いまだ漠然としていた具体的な仕事を思い浮かべることができない学生も多いのではないでしょうか。
インターンシップで様々な仕事を経験することでどんな仕事に向いているか、適性を知ることに繋がります。そのような方は多くの短期インターンシップに参加し、あらゆる仕事を体験しながら比較検討をするのがおすすめです。
身につけたいスキルがある
将来の目的がある程度明確で、そのために身につけたいスキルがある学生にとってもインターンシップへの参加はスキルを獲得するチャンスとなります。
そのためには、参加する企業を選ぶ際に、事前に情報を収集して、望んでいる技能や資格の習得に繋がるかを確認する必要があるでしょう。
もし企業HPなどに詳細が記載されていない場合は、募集している企業に直接メールや電話などで問い合わせをすることも、方法の一つですよ。
色々なインターンシップに参加したい
インターンシップは、就職を希望する学生と優秀な人材を採用したい企業とのお見合いの場とも言えます。インターンシップ制度が一般的に普及する以前では、会社説明会などに参加し、会社案内などで検討するしかありませんでした。
また、実際に企業の方と接する機会も、先輩社員訪問や面接の際などに限られていたからです。インターンシップは企業の仕事内容や環境を知る絶好の機会となるので、色々な形で参加してみるのも参考になるでしょう。
ただし、インターンシップは企業にとっても人材獲得のための重要なアプローチです。参加する学生も、目的意識を持って取り組むことを忘れないようにしてください。
インターンシップで給与も稼ぎたい
インターンシップに参加した際には、給与が支給される場合もあります。特に長期インターンシップの場合は、それなりの給与額が用意されていることもありますので、就職活動と同時にアルバイトのように収入を得られるという点もメリットです。給料は受け取れたほうが当然ありがたいですし、長期インターンシップへも安心して参加できるでしょう。
しかし、インターンシップはあくまでも将来の志望を活かす企業を検討するために参加するものです。あまり目先の給料を目的としての参加はおすすめできません。
3.行く意味がない?失敗したインターン体験談
実際にインターンシップに行っても、失敗だったと感じてしまうことがあるようです。そのような理由には、以下の2点の理由があります。
- 目的意識を持たず、なんとなく参加してしまった
- プログラム内容が自分の求めるものと違った
ここでは、インターンシップの失敗例を2例ご紹介します。
目的意識を持たず、なんとなく参加してしまった
「インターンシップに参加したが、あまり意味がなかった」という感想を聞くことがあります。これは、逆に言えば参加した学生の目的意識が薄かったとも言えます。
自分自身が何を知りたいのか、何を身につけたいのか、また、将来の志望と合致している企業のインターンシップに参加しているのかなど、明確な目的意識を持たなければ、当然成果にも結び付きません。
目的が明確ではなく何となく参加してしまっては、何も学ぶことが無く、お互いにとっても意味の薄いインターンシップとなってしまいます。
プログラム内容が自分の求めるものと違った
インターンシップと言っても、実際に体験できる内容は企業によって様々です。就業体験やグループワークなどをイメージする方もいると思いますが、特に短期インターンシップの場合には会社説明や見学会などで終了してしまう場合も考えられます。
インターンシップを有効に活用するためには、実際に体験できるプログラムは自分自身が望んでいる内容なのかを事前に把握した上で納得して参加することが重要です。プログラムの具体的な内容に関しては、企業のホームページなどで公開されている募集要項に明記されています。
また、不明点がある場合には遠慮せずに企業の採用窓口に質問をしてみましょう。問い合わせの際の企業の対応も、判断の参考になるはずです。
4.まとめ
インターンシップとは、就職を希望する学生と優秀な人材を獲得した企業との出会いの場と言えるでしょう。
インターンシップに参加することにより、学生は企業の業務内容や具体的な仕事内容、職場環境や風土などを知ることができ、実際に就職する際のミスマッチを防ぐことが可能です。また、企業にとっても事前に就職希望の学生を見極める機会にもなるでしょう。
インターンシップを成功させるポイントは、何よりも参加する学生の積極性にあると考えられます。目的を明確にし、事前の研究をしっかりと行って参加することが重要なポイントです。
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