「仕事辞めたい」は甘え?判断基準と辞めたくなったときのケース別対処法。


仕事を辞めたいと感じるものの、自分の考えは甘いのではとお悩みの方も多いのではないでしょうか。本当に仕事を辞めるべきか、判断するのは容易ではありません。しかし、無理して続けると、心身トラブルにつながる恐れがあります。

本記事では「仕事を辞めたい」という思いが甘えかどうかの判断基準や、対処法などを紹介します。判断に悩んでいる方に役立つ内容です。



1.これらの症状があるときは要注意!


大前提として、仕事を辞めるかどうか基本的には自己判断となります。しかし次のような症状が続いているのであれば、うつ病など精神疾患の恐れがあります。

・以前は好きだったこと(趣味など)を楽しめなくなった
・眠れない、または眠りすぎてしまうなどの睡眠障害がある
・憂うつな気持ちが続く
・食欲や性欲がない
・疲れやすくなった、いつも身体がだるいと感じる
・自分は価値がない、ダメな人間だと思うことが多い
・涙もろくなった、急に涙が出るようになった
・自殺について考えるときがある(希死念慮がある)

このような症状が出ている中で仕事を続けるのは、悪化につながる恐れが大きいです。しかし、心が疲れた状態で退職のように大きな判断をするのもおすすめできません。いったん休職し、心療内科を受診するのもひとつの方法です。



2.「仕事を辞めたい」が甘えかどうかの判断基準


判断基準として、以下の4点が挙げられます。

・自分に非があるかどうか
・どの職場でも起こりうることか
・実力以上の待遇を求めていないか
・一時的な逃避か、慢性的な気持ちか

それぞれのポイントについて詳しく解説します。

自分に非があるかどうか

まずは辞めたいと感じる理由に、自分に非があるかどうか考えることが大切です。

たとえばミスを叱られた、遅刻を注意されたなどの理由から仕事に行きたくなくなるのは、自分の行動が原因といえます。確かに叱責を受けると気分はよくないです。しかし、あくまでも自分の行動が原因であるため、辞めたいという気持ちは甘いとみなされるケースが多いです。一方で、理不尽なパワハラやセクハラを受けている状態は、非がありません。

上司など職場の人間から受ける対応が理由なら、まずは自分に非があるかを考えましょう。自分の行動が原因の対応なら、甘えとみなされてしまう可能性が高いです。自分に非がない理不尽な対応を受けているなら、早めに転職するなどの対処をする必要があります。

どの職場でも起こりうることか

辞めたいと感じる理由がどの職場でも起こりうることであるか、こちらも基準のひとつです。

たとえば職場に嫌いな人がいる、責任から逃げ出したいなどの理由は、新しい職場に変えても解決するとは限りません。職場にいるすべての人と相性がよく、全員を好きになれるという可能性はかなり低いです。また社会人として仕事を任される以上、どうしても責任は発生します。

このようにどの職場でも起こりうる理由から辞めたいと感じるのは、我慢不足、周りからは甘えとみなされがちです。

一方で、転職によって解決する理由は、甘えではないといえます。

たとえば職場全体の雰囲気や社風に馴染めないのは、自身と会社の方向性が違う・会社そのものとの相性が悪いのが原因です。職場のモラルが全体的に非常に低いといった理由も、自身のレベルと職場のレベルが合っていないといえるでしょう。

このように自分に合った職場に変えることで解決する理由の場合は、甘えではありません。

実力以上の待遇を求めていないか

会社に対する不満が待遇面の場合、自身が求めすぎてはないか考える必要があります。

「給与やボーナスが少ない」「やりたい仕事を任せてもらえない」などの理由は多いです。しかし、実力に見合わない高待遇を求めている場合、正当な不満ではなく、単なる甘えとみなされてしまいます。

企業への貢献度を上げる・スキルアップするなどの努力をしないのなら、待遇を理由にするのは甘えといえるでしょう。よりよい待遇のためには、職場のためになるような努力も大切です。

一方で以下のようなケースは、待遇面での不満が正当なものといえます。

・サービス残業や強制的な休日出勤がある、有給休暇を使えない
・業務が正しく評価されておらず、成績が給与に反映されていない
・同じ業務量・成績でも、人によって待遇の差が大きい(上司の好みが反映されている)

実力以上を求めているかどうかが、甘えかの判断基準です。

一時的な気持ちか、慢性的か

仕事を辞めたい気持ちが一時的なものか、それとも慢性的なのかも、甘えかどうかの基準となります。

仕事で嫌なことがあったなど、一時的な理由の場合、逃避や甘えである可能性が高いです。一時的な気持ちを理由に仕事をすぐに辞めてしまうと、転職しても嫌なことがある度に辞めたくなるような癖がつく恐れがあります。

社会人として仕事をしている以上、嫌なことを完全になくすのは不可能です。一時的な気持ちから仕事を辞めるのは避けるべきだといえます。

一方で仕事を辞めたいという考えを長期的に有している場合、単純な甘えという可能性が低くなります。職場の雰囲気に馴染めない、正当な評価を受けられず待遇面が悪いなど、慢性的に辞めたいと感じる理由があるはずです。無理して仕事を続けるのは大きな負担になる恐れがあるため、転職を検討するのも手段といえます。

一時的な気持ちか慢性的に続くものかを考えることが大切です。



3.「仕事を辞めたい」と思う理由と対処法


仕事を辞めたいと感じる理由には、以下の例が多くみられます。

・なんとなくつまらない
・朝起きるのがつらい
・通勤で疲れる
・苦手な人がいる
・向いていないと感じる
・仕事内容に抵抗がある 

それぞれ辞めたほうがよいケースと続けたほうがよいケースの違いや、具体的な対処法について紹介します。

なんとなくつまらない

特別深刻な不満はないが、生活にハリがないため、仕事を辞めたいと考えるケースは多いです。

仕事は生活の大部分を占めるため、なんとなくつまらない日々を過ごしていると、仕事を辞めたいという発想になり得ます。残業などで長時間拘束されて自由な時間がない、やりたい仕事が別にあるなどの理由があれば、環境を変えることで生活がよくなる可能性があります。

一方で思い当たる理由がない場合、単なる怠慢のケースがゼロではありません。生活習慣が理由でストレスが溜まっているため、生活にハリがないという可能性もあります。

このような場合は、まずは生活をよくするためにできることをしましょう。規則正しい生活や適度な運動・休息など、生活習慣を改善するだけで気持ちが前向きになるケースがあります。それでもつまらなさを感じる場合、本当に仕事に対する不満がないか、再度検討が必要です。

朝起きるのがつらい

朝起きるのがつらいのが理由の方も多いです。長時間労働やストレス過多な職場環境が理由で、睡眠が足りず朝起きられないケースも有り得ます。仕事が睡眠・起床に悪影響だと明確な場合、仕事を辞めるべきといえます。

また身体のリズム的に、どうしても朝早くから動く生活が合わない人もいるでしょう。今の生活を続けるのがどうしても負担だと感じる場合、朝遅めに出勤できる職場に転職するのもひとつの手段です。

一方で単純な夜更かしなど、自分の生活習慣が原因の場合、朝起きるのが辛いという理由は甘えとみなされる可能性が否めません。社会人として働く以上、生活に支障が出ないように睡眠時間を調整することが大切です。 なお以前は起きられたのに最近朝が辛くなったという場合、うつ病の可能性もあります。思い当たる理由がないのに突然朝起きるのが辛くなった場合、心療内科の受診を検討する必要があります。

通勤で疲れる

通勤時間が長い・満員電車がストレスなど、通勤の疲れが理由の人も少なくありません。

通勤時間の長さは、住んでいる場所から職場の距離およびアクセスによる影響が大きいです。場所を知ったうえで職場を選んだ場合、通勤が辛いという訴えは甘えとみなされると考えられます。

一方で強制的な転勤による職場の変化や家庭事情が理由での引っ越しなどは、自分ではどうにもならない部分があります。環境の変化によって通勤の負担が大きくなった場合、無理せず転職をするのもひとつの手段です。

満員電車も通勤の負担を大きくする要因です。まずは通勤時間をずらす、別の路線を使うなど、できる限りの工夫をする必要があります。それでも負担が大きく、体調への悪影響や大きなストレスなどがみられる場合、通勤の負担が小さい環境に転職するのもよいでしょう。

苦手な人がいる

苦手な人がいることが理由の場合もあるでしょう。意見が合わない人や好きになれない人は、どの職場でも多少はいるのが自然です。そのため、ある程度は仕方ないと割り切ることが大切です。

職場の人とは、仕事上必要となる最低限の関わりさえこなせば問題ありません。無理して仲良くする必要がないと考えれば、人間関係に対するストレスを軽くできるでしょう。

一方で特定の人から嫌がらせ行為を受けている、ストレスや恐怖により心身に支障影響が出ているなどの場合は甘えにはなりません。「苦手だから辞めたいなんて…」と無理して頑張っていると、うつ病などの精神疾患につながる恐れがあります。

人に対して苦手と感じたときは、単純な相性なのか、自身に対する悪影響があるのかを基準に判断しましょう。

向いていないと感じる

「自分には合っていない…」という理由の人も多いです。例として「営業が苦手」「一人で淡々と進める仕事を楽しめない」など、自分の性格と一致しないと考えるケースが挙げられます。

前提として、仕事はすべて自分がやりたいものであるとは限りません。ときには苦手と感じる業務や、気が進まない作業をこなす必要もあります。自ら応募した仕事を、「業務内容が好きではない」「性格に合わない」などで退職するのは、甘えだと考えられる傾向です。

ただし希望とは別の部署に強制的に異動させられたケースや、聞いていた業務内容と違うケースも有り得ます。仕事を続けていくうえで、本当にやりたいことが別にあると気付く可能性もあるでしょう。その際には、仕事を辞めて別の場所に転職するのも効果的な手段です。

仕事内容に抵抗がある

仕事内容に対する抵抗は、それが逃避ではないかを考えることが大切です。仕事内容はあくまで建前で、本当は責任の重さから逃れたい・相性が合わない人が嫌など、別の理由があるケースが珍しくありません。自分が本当に不満を感じている点を明確にしないと、仕事を辞めても同じ失敗を繰り返す恐れがあります。

一方で会社の考え方や仕事の方針に対する疑問を持つ場合、別の仕事に転職するのもひとつの手段です。「どの職場でも起こりうることか」でも取り上げたように、会社の雰囲気や社風に馴染めないという問題は、転職によって解決する可能性があります。 仕事内容への抵抗について、具体的な原因を考えることが大切です。



4.すぐ辞めずにまずは休職するという方法も


仕事を辞めたいという考えが甘えかどうか、判断する基準や気持ちへの対処法について紹介してきました。しかし、実際のところ、疲れが溜まった状態では判断力が鈍りがちです。そのため仕事で追い詰められた状態のなか、退職の決断を下すのはリスクが高いといえます。

すぐに判断せずに、まずは休んでゆっくり考えるという方法もおすすめです。仕事から離れて休息をとり、疲れが解消した状態で、改めて考えましょう。

なお仕事を辞めてからの転職活動は、金銭的余裕もなく大変です。もし転職するなら、現在の仕事を辞める前に転職エージェントで相談するのが安心です。

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5.まとめ


仕事を辞めたいのが甘えかどうかは、いくつかのポイントによって判断しやすくなります。最終決定は自分で行う必要がありますが、ぜひ今回紹介した判断基準を活用いただければ幸いです。

ただし仕事による疲れが溜まった状態や、うつ病などの精神疾患を抱えているときに、退職など大きな判断を下すのはリスクがあります。まずは休職して会社から離れ、ゆっくり休んでから改めて考えるのもひとつの手段です。

退職後に転職活動をするのは少なからず大変です。転職することを決めたら、人材コーディネータのサポートによって働きながら転職活動ができる転職エージェントサービスに登録し、相談やサポートを受けるのもおすすめです。



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