杉本達治福井県知事に聞く! 福井で働くって実際どうなの?|福井就職応援サイトfun!2024

いよいよ3月に迫った北陸新幹線開業。幸福度ランキングでは毎回総合1位。全国トップレベルの〝働きやすさ〞と〝暮らしやすさ〞がますますパワーアップしている福井県。でも実際はどうなの? データ上だけじゃない? 杉本達治知事に実情とビジョンを聞いてみました!!



福井県知事
杉本達治 さん

PROFILE
岐阜県中津川市生まれ。東京大学卒業後、自治省(現:総務省)に入省。長野、徳島、山形にも赴任し、2004年、福井県総務部長に。2013年に福井県副知事となり、2019年、福井県知事に就任。趣味はウォーキングとパン作り。


今は「人生100年時代」。福井で働き、暮らすメリットが日常にあふれている!

「〝働く〞ことに関わる選択は、皆さんのライフステージの中でもとても大切なポイントになります」。

大学卒業後は総務省に勤務し、全国各地に赴任した杉本達治福井県知事はこう話す。

「学生時代には都会の刺激的な生活が魅力的に見えますが、就職を考える際には『働く』=『暮らすこと(就職、結婚、子育て、老後)』など、今後のライフステージを意識しながら、これからの〝人生100年時代〞をどう過ごすかを具体的に考える必要があります」。

「全47都道府県幸福度ランキング2022年度版」(一般財団法人日本総合研究所)において、福井県は5回連続の総合1位を獲得。だが、実際に住んでいる私たちがその利点をなかなか実感していないのも確か。そこで福井県では福井の暮らしを切り口にしたポスターを作成した。「スーパーがスーパー。」「満員電車、なし。」「ド近所がアクティビティ。」「畑がデフォルト。」「保活不要。」の5種類。

「どれも福井では当たり前の暮らしですが、実はそれこそが都会にはない魅力なのです」。



日本一子育てしやすい「ふく育県」の秘密は? 女性活躍と子育て世代を応援!

今、福井県では、充実した「女性の『働く』を応援」・「こども・子育て応援」を展開。「日本一の男性育休支援」、柔軟な働き方や女性登用に向けた職場環境づくりを支援した「女性活躍推進企業」の促進、「保育料・高校授業料の支援」や「こども医療費の無償化」を行っている。

「多様化する若い世代の暮らし方にあわせて、仕事、子育て等のライフプランを叶えられるように、夫婦が仲良く楽しく家事ができるよう『共家事(ともかじ)』も促進しています。家事育児を手助けする『ふく育さん』や、妊婦・子育て世帯の外出をサポートする『ふく育タクシー』等の整備を通じ、地域全体で子育てしやすい環境づくりも推進しています」。

女性活躍と子育て世代を応援する働き方は県庁でも積極的に取り入れている。

「フレックスタイム制の導入、男性職員の3カ月以上の育児休業取得の推奨、テレワークを推進し、柔軟な働き方や、子育てと仕事を両立しやすい職場環境を整えています。女性管理職の割合も増えました。〝日本一幸福な子育て県『ふく育県』〞として、女性活躍・子育て応援に全力を挙げています」。


実はスゴイ、福井の企業! 世界的技術やベンチャーで若者が活躍できる舞台が整う。

福井県には、規模は小さくても技術開発に力を入れる企業が多く、繊維や眼鏡、機械などの基幹産業を支える「ものづくり技術」の蓄積がある。近年ではその技術力を生かして、宇宙やヘルスケアなどの新たな分野にも多くの企業が進出している。

「県内には、世界シェアナンバーワン企業が16社、国内シェアナンバーワン企業が42社もあります。航空・宇宙分野や大規模な工場現場から、スマートフォンなどの身近なものまで、さまざまな場面で県内企業の技術や製品が使われているので『福井の企業に就職したら、実は世界を舞台に活躍していた』ということにもなるのです」。

若者が起業にチャレンジできる環境も充実。県内の学生や若者の起業促進、スタートアップ創出支援として、若手起業家発掘・育成プログラム「Promoters(プロモーターズ)」を実施して、若者が起業に踏み出す一歩を後押ししている。

また、成長意欲の高い県内ベンチャー企業が、投資家や金融機関、事業会社を前に、自社のビジネスをプレゼンテーションするイベント「福井ベンチャーピッチ」も毎年開催。

「昨年も11月に開催し、若手のベンチャー企業を中心に6社が登壇。当日は県内外の金融機関、投資家、経営者、支援機関など多くの方々に参加いただきました。地方でこうしたチャンスがある例は全国的にも珍しく、若い皆さんには福井を拠点に、自由に自分の力を発揮していただきたいと思っています」。


若い力は福井の宝福井で働きたい就活生に充実のサポート!!

就職後の働きやすさ・暮らしやすさのサポートに加え、福井で働きたい就活中の学生に対しても充実したサポートがある。

例えば、県内にいても、県外にいても、就職に関するさまざまな悩みを受け止める相談機関として、福井、東京、大阪、京都、名古屋に「福井暮らすはたらくサポートセンター」を設置。福井駅東口のアオッサには、高校生や大学生が利用できる「Fスクエア・キャリアナビセンター」という施設もあり、就活に役立つセミナーも随時開催している。

「他には、学生と若手社会人とが気軽に話をできる交流会なども開催しています。若い方同士なのでハードルは高くないですし、若手社会人だからこそ気付いた社会のことを共有してもらえるのは、学生の皆さんにとって発見が多いと思います。県では、さまざまな形で学生の皆さんの就活を全力で応援しています!!」


新幹線開業をスタートにして福井をエンタメ化!? 誰もが楽しめるまちづくり。

北陸新幹線の福井・敦賀開業がいよいよ今年の3月16日に迫っている。昨年9月からは県内で新幹線車両による走行試験も始まり、県民の機運の盛り上がりも大きい。3月には福井の桜を楽しみながら新幹線との並走もできる「ふくい桜マラソン2024」を開催し、国内外から約1万5000人が福井のまちなかを駆け抜ける。

「新幹線開業は国内外との大交流が起こる、まさに100年に一度のチャンス。今年が『福井新時代の幕開けの年』であることは間違いありません。国外、県外の人からは、新たなビジネスや旅行先の選択肢に福井が加わります。新幹線で移動時間が短縮されると滞在時間が拡大され、観光やビジネスへの可能性もさらに加わります」。

恐竜博物館をはじめ、県内の観光地も次々と再整備が行われ、駅周辺や温泉地の宿泊施設周辺の整備、観光列車やツアーバスの運行なども拡大するので、県内全域に経済、人流、観光への効果が大きく見込まれる。

また、新幹線開業はゴールではなくスタートと捉え、まちづくり・地域づくりを推進。県民も県外客も誰もが楽しめる場所・機会を創出する「ふくいエンタメ計画」、創業支援・働き方改革等で若者に魅力ある仕事を創る「次世代チャレンジ宣言」、自分ができることを考え、自ら参加する県民総参加型の「しあわせアクション運動」を掲げて、福井の未来を創造していく。



これからの福井を盛り上げる若い皆さんのチャレンジを支援。未来はもっとおもしろくなる!

福井県では、「『安心のふくい』を未来につなぎ、もっと挑戦!もっとおもしろく!」を基本理念にしている。

「福井で暮らし、豊かな自然や食を享受しながら、世界とつながるという新しい生き方ができるのは今の時代だからこそ。若い皆さんの可能性は無限大です。何かをしようと思って迷ったときは、まず勇気を出して前に一歩を踏み出すこと。そしてその一歩をどんどん繰り返すこと。その挑戦の積み重ねが自分の人生を変えていくと思います。将来、福井県を舞台に社会人として大きく活躍する皆さんと気持ちを一つにして、幸福度、子どもの学力・体力、子育てしやすさなど、『安心のふくい』を未来につなぎながら、新時代にふさわしい、ワクワク・ドキドキする〝おもしろい福井県〞を一緒につくっていきましょう!!」。