この記事では、福井での就活について解説しています。”就活のプロ”に、福井で就活することに関する気になる疑問などを投げかけ、ひとつずつ回答してもらいました。
自己分析をしっかり行ない、幅広い業界を視野に入れて。
2022年11月時点で、有効求人倍率が55ヵ月連続で全国1位となった福井県。令和4年は有効求人倍率が2.1倍を超える月もあり、これは新型コロナウイルスが拡大する前の平成30年度の平均倍率と同じ値にまで上昇している。そのような社会情勢のなか、就職活動はどのように進めればよいのか。
「まずはしっかりと自己分析を行なうこと。また、志望業界を絞りすぎず、さまざまな企業に目を向けることで選択肢が広がります」と、福井大学キャリア支援課の北林さん。就職に強い福井大学で、学生と企業の間に立って就職活動の最前線に携わる”就活のプロ”に、福井の就職活動の今と就活生の心構えを教わった。
2022年春の実就職率が96.7%と驚異的な数字を誇る福井大学で、学生たちの就職支援を行なう。複数学部を有する国立大学で就職率全国1位(大学通信)は15年連続!オンライン就活のサポートなど、学生一人ひとりに合わせた手厚い支援により、毎年高い就職率を維持している。
早速、いろいろなことを聞いてみました!
Q.福井の企業の魅力って?
一次・二次産業がバランスよく揃い
誇るべき技術が溢れている!
福井県は豊かな自然を活かした農業はもちろん、伝統工芸をはじめとしたものづくりも盛ん。製造業は高品質な製品を安定して生み出せる技術力があり、国内外からの評価も高い。さまざまな産業がバランスよく存在する県は意外と少ないそうで、仕事選びの幅が広がるのも魅力だ。
Q.福井の就職活動の現状は?
知名度重視の就職先選びには注意!
入社後のミスマッチの恐れも。
求人倍率は依然として高いが、コロナウイルスの影響が残り、採用が回復していない業種も。また、知名度重視で就職先を選ぶ傾向が強いと、ギャップを感じて早期離職するケースも多い。求人は事務職でも実際の業務は総合職、という場合もあり、やりたいことと仕事内容の見極めが重要だ。今はオンラインと対面の“ハイブリッド型”の就職活動がスタンダードになっているので、その対策も必要。
そこで・・・!
もはや当たり前! オンライン就活への準備と対策
採用面接だけでなく、説明会やインターンシップもオンライン化。今や主流となった「オンライン就活」にどう対応していけばよい?
◎IT端末の準備とネット接続環境を整える
オンライン就活には、パソコンやスマートフォン、タブレット端末といった機器と、ネット接続環境が必須。面接時に画面がフリーズするなどのトラブルに備え、複数の端末を用意しておくと安心。
◎カメラの映り方を研究
事前にカメラの位置や角度、明るさを確認しておこう。下からあおるように映してしまったり、逆光で顔が暗くなってしまったりすると、印象がダウン。場所は、生活感が出すぎる背景はNG。バーチャル背景を使ったり、レンタルルームやテレワークブースを借りるのも手。
◎WEB面接の練習をしておく
オンライン上での模擬面接もおススメ。学校の就活担当スタッフや先輩、友人などに、姿勢や視線、表情、声のトーンや話すスピードなどをチェックしてもらい、改善点を聞こう。自分がどう見えるのか、どう話せば伝わるかを知ることが大事。
Q.就職活動がとにかく不安です・・・。
悩むことを恐れないで!
就活は、結果ではなくプロセスが大事。
学生から社会人になる狭間で焦りや不安を抱くのは当然のこと。初めてのビジネスマナーや面接、そして失敗や挫折。就活中の“悩んで物事に向き合い解決案を探す”プロセスは、確実に自身の成長につながっていく。今すぐではなくても報われる日がやってくる! さまざまなプロセスのなかで、先生や友人など周りに相談することも大事。
Q.自分に合う会社はどう探せばいい?
就職はまさに“結婚”と同じ!
相手を良く知り“相性の良さ”を見極めて。
規模や知名度だけで会社選びをすると、就職後“相性の悪さ”に気付き後悔することも。就活はパートナーを探す婚活のようなもの。近年は、例えば企業のSNSから会社の特色や人柄が垣間見えることもある。まずは相手に寄り添い研究して、自分にふさわしいのか判断を。
Q.学生時代にしておくべきことは?
学生時代の経験は“人生の宝”。
日頃から目の前のチャンスを掴む練習を!
“飲食店のアルバイトで人間関係の構築を学んだ”など、授業や研究だけでなく、部活動、留学、アルバイト、趣味など、学生時代にしかできない経験は就活時のアピールポイントに。“やらない後悔よりもやった後悔”の精神は、一歩踏み出す勇気や目の前のチャンスに手を伸ばす積極性を培うことができる。
Q.就活成功の近道はありますか?
効率・コスパだけがすべてではない。
“遠回り”が近道になることも。
スマホ片手に、企業を口コミサイトだけで評価したり、面接では完璧を求めテンプレート的な答えを参考にしたりと、ネットの情報だけに左右されるのは危険。「即効性を求める」のではなく、人に会って話を聞く、足を運び現場の空気を肌で感じるなど、自らの行動こそが確実な一歩となる。福井はインターンシップを実施している企業が多く、実際に見て、聞いて、触れた経験が、自分の考えや自信につながり、よい結果へと導いてくれるはずだ。
いかがでしたか。福井で就活を考えている方にとっては、大きなヒントとなったのではないでしょうか。こちらの記事を参考に、ご自身の就職活動にも役立ててみて下さいね!